2014年6月24日火曜日

人事管理の限界

サントリーホールディングスがローソンの現会長を社長に招くという人事を発表しました。
同じようなオーナ系の上場食品メーカーに勤めた経験を持つ私にとっても、「時代が変わった」と思わせるBIGニュースです。
同族系企業がプロの経営者を外部から招く時代になったのです。

20代のころ、同期が営業から人事部へ異動になり、羨ましく感じたものです。
人事部は採用や異動に関わる人事情報を管理し、経営者直下にて会社を動かせる部署と思っていました。
営業が前線部隊で人事が参謀本部みたいな・・・確かに人事が情報という力を持っていました。

時は変わり、過去を踏襲するだけで企業が存続できるほど甘い時代ではなくなりました。
リーダーシップを発揮する社員が活躍する会社を作らないと成長は期待できません。人事部の役割を見直す企業も多くなっているようです。
「人事管理から人材育成へ」とか「人事部から人材サービスへ」など、ビジネス誌では危機を乗り越えた企業の人事の変革を紹介しています。

対して若年層の多くは保守的で長期安定を求める考えを持っています。
独立を目指せる税理士試験より公務員試験講座が人気になり、自衛官との婚活パーティーが流行る世の中です。
企業も若い人たちに生きがいのある仕事を提供しないと人材が定着しません。

一方で、一部のプロフェッショナル人材が引く手あまたの状況になり続けるでしょう。
これも二極化かもしれませんが、有能な若者はその経験する環境によってどちらにも転ぶ可能性があります。

人事の役割が社員を管理することから社員の能力をいかに伸ばすか、もしくはいかに有能な社員を発掘するかという、よりデベロップメントな役割に変わってきているようです。

やはり人事は会社を動かせる魅力的な仕事だと思います。


税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX

0 件のコメント: