2012年2月6日月曜日

長期勤続希望

立春が過ぎ、税理士・会計士業界も繁忙期に近づき、
弊社の転職相談も皆様の終業後や土曜日が増えてきました。

転職相談をする中で、長期的に就業できる転職先はありますか?
という質問がよくあります。

前職にて何らかの理由で期待していたよりも長く就業できなかった
場合や、今回最後の転職にしたいために「長く働ける」ことを最優先
するなど、質問は相談者自身の体験に起因するケースが多いようです。

もちろん、長期安定的に働けて能力のアップも長期的に実現できる
理想の転職先に出会う事を夢見て転職活動することを、あえて否定
はしませんが、「長期に働くこと」を考える上で押さえておかなけれ
ばいけないポイントを整理してみようと思います。

先ず、自分では長く一つのところに勤めようと考えているが、社会
や経済の情勢変化、そして組織経営の事情が変化することにより、
以前描いたシナリオを変えざるを得ないことを受け入れる必要があり
ます。

変化する時代、10年、20年経つと組織の寿命や、運営される事業
の寿命に対して、そこで必要とされる技術やスペックが変わる時が
いつかは訪れるということです。

具体的には、
テレビを作りたいと思って入社したが、テレビ事業から撤退した。
ヨーロッパ勤務を希望して入った会社が欧州から撤退した。
制作に関わりたくて映画会社に入ったが不動産部門に配属された。
etc・・・

会計事務所で言えば、
法人個人への税務業務中心だったのが、
徐々にアウトソーシング業務のみになり、
当初身につけた税務スキルが使えなくなってしまった。

若手中心の組織になり現場実務よりもマネジメントや
書類チェック中心になった、など枚挙にいとまはありません。

事業のサイクルと働く人の就業年数にはズレがあります。

会社の寿命、会社が運営する事業のサイクル、
会社におけるキャリアやポジションの上昇や下降の可能性は、
組織の大小に関わらず必ず起こり得る問題なのです。

結論としては、あまり先のことを考えすぎても徒労に終わる可能性が
大きいですから、自ら変化して行くことを恐れずに、日々の業務を
意味あるものにするために、努力するしかないのだと思うのです。

長期に雇用され続けるには、不断の努力が必要という事なのでしょう。

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