2016年6月23日木曜日

決断のとき

6月も後半になり、新卒採用も終盤または決着した企業も多いと思います。大手が収束したこれからが本番というところもあるでしょう。当社の場合も進捗としては後半戦ではありますが、今だ奮闘中です。

最終面接に来る学生さんとお話していると、その学生さんの、当社への志望度がすぐわかります。最近の学生さんは、最終面接で話をしても、悪びれず「迷っています」「決めきれません」と言います。採用側としては、何度も面接したこの段階で志望度が高くなければNGなのですが、できるだけ、意思決定しやすいような材料を与えてあげたいと、多くの質問に応えます。それでも意志決定への決定打は少ないです。こちらの実力不足もあるでしょうが「まだ決めたくない」と思っているフシが見て取れます。
売り手市場の傾向かもしれませんが、自分の尺度で選ぼうとして、情報が多くなればなるほど軸がぶれて選べなくなります。大事なのは、相手からどう評価してもらっているのか、相手が自分のどの部分を必要としているかなど、相手目線の判断だと思うのですが、それがありません。いま持っている情報知識や面接官との相性ばかり気にして、期限を決めるとか、縁とかタイミングとか、割り切りの部分が弱いようです。全て100%納得することなんてないし、状況は時間の経過とともに変化していくことを理解してほしいのですが・・・ 組織人に求められるのは、周りが変化することで、自分も変化できることなのです。

就職先を決めてしまうことで、何かを失うと感じているようにも見えます。選ぶことが目的になっているのかもしれません。そうであれば、選ぶ楽しみを失った買い物客みたいです。 本当は早く決めて、次なる目標設定をして走り出したほうが、たくさんの楽しさや喜びに触れられると思います。決断はゴールではなくスタートなのです。

とはいえ、真っ新な状態から鍛えて行けば、自社を代表する立派なビジネスパーソンになれるのですから、新卒は魅力です。
我々企業としても、こちらの実力不足を改善しながら、状況の変化に素早く対応し、最善を尽くすのみですね。

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