2010年10月25日月曜日

組織と伝統

このところ急に冷え込んできて、そろそろ冬物スーツに衣替えしなけ
ればと思いつつ、先週末も素通りしてしまいました。

衣替えはできませんでしたが、日曜日は知り合いの息子さんが古豪の
高校ラグビー部で頑張っているというので、試合を観に行ってきました。

さすが上位常連高だけあって貫録勝ちしましたが、負けたほうの
チームは引退試合になり、試合後はチームメイトと抱き合って号泣して
いました。

チーム内でポジション争いをしたライバル同士も、生涯の大切な戦友
として、これからずっと付き合っていくことでしょう。

ちょっと感傷的になったところ、ユーミンのノーサイドという曲の
歌詞が走馬灯のように蘇ってきました。


”彼は目を閉じて枯れた芝生の匂い深く吸った
 長いリーグ戦しめくくるキックはゴールをそれた

   中略

 人々がみんな立ち去っても私ここにいるわ

 同じゼッケン誰かがつけて
 また次のシーズンをかけてゆく
 人々がみんなあなたを忘れてもここにいるわ”


毎年毎年、同じゼッケンをつけた選手が母校のユニフォーム
を着て戦います。伝統を受け繋いで戦ってきたレギュラーは、
先輩から同じポジションのゼッケンを受け継ぎ、また後輩に
託していく。

そこにはフォア・ザ・チームの精神があります。
レギュラーのゼッケンを貰えなかったとしても、
卒業した後、チームに在籍していたことへの誇りを持ち続けること
でしょう。

チーム内のライバルの存在があればこそ、レギュラーであること
を感謝できるのです。


近年終身雇用が崩れ、企業など組織でも、そういった帰属意識が
持てる会社が少なくなってしまったかもしれませんが、
そこに在籍していたことに誇りが持てるような組織を作って
みたいものです。

同じゼッケンをつけた先人の歩みを、さらに進化させるために。


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