2010年7月21日水曜日

モチベーション3.0

ついに酷暑の季節到来です。
照り付ける直射日光と紫外線からお肌を守る為、男性用の日傘が欲し
いと思うのは、色白の私だけでしょうか。

茹だるような暑さの中、仕事のやる気が失せるのは分からないでも
ありません。しかしやる気が簡単に失せてしまう人は、暑くても寒く
ても、上司に叱られても、電車が混んでも、髪型が決まらなくても、
何かのせいにしてやる気を減退させてしまうものだと思うのです。

元々仕事への目的意識とヤル気、要するにモチベーションが低い人
の特長です・・・・とバッサリ切り捨ててしまうとそれで終わって
しまう話なのですが、いかにしてやる気を維持できる集団を作るかが、
チームマネジメントでは重要な事だと言われています。

オーナー経営者は、いろんな意味で自由ですし、やる気を失うことは
会社の滅亡に直結するので、基本モチベーションは高い人種と思います。
しかし常に元気な経営者はやる気を失うことが少ないだけに、意図して
人をやる気にさせることがあまり得意でなかったりします。
(私も気をつけていますが)

たとえば社員のやる気を引き出す手段として、金銭的インセンティブ
は即効性があります。しかしその持続性は疑問です。
所詮金銭的欲求はそれを充たしてしまうと途端に行動力が減速し、再び
やる気にさせるにはそれ同等以上の強い刺激が必要です(麻薬みたいに)

かく言う私も、かつて働いた外資生保で、前月の10倍以上の給料を貰
った時、流石にその後数ヶ月はのんびりしてしまい、再度ゼンマイを
巻き直すのには結構苦労した経験があります。
金銭+アルファの社会的欲求が加味されないと成果が持続しません。

もちろん金銭的評価に加えて行動を褒めるという事も、やる気にする
には効果的と考えられますが、持続的なやる気という点では、やはり
本人の自律性を高めなければ効果は一時的なものになるでしょう。

ルーチンは大切な業務ですから決して否定できませんが、正社員の
仕事もかつて主流だったルーチン業務から、創造的な仕事へのウェート
を高めていかないと賃金は上げられません。

自分で考え、自分で造り、行動の成果を内外に認めてもらう。
それぞれの社員の自己実現欲求がどこにあるのか、リーダーが細やか
に気を配らなければいけない時代なのだと感じます。

日頃若手会計人の転職相談をしていて、皆さん学びに対する意欲は
大変高く、組織への利益貢献という事よりも、学べる環境や何が身に
付くかに一番興味を持っている方が多いです。

それを逆手にとって、学べる環境、身に付くスキルを売りにして、
良い人材の確保をすることが可能ということでしょう。

以上

モチベーション3.0 ドライブ(ダニエル・ピンク著 大前研一訳)
「持続するやる気をいかに引き出すか」で勉強させていただきました。

岡村


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