2010年3月15日月曜日

転職の動機

日曜日は近所に一人で暮らす父の様子を見に行くことがあります。

80歳を過ぎ、健康上いろいろと問題も抱えてはいますが、幸いに
して頭はまだクリアです。スポーツや政治、そして経済の話になる
ことが多く、時々弊社の事業についての話題に及ぶことがあります。
次男である私は子供頃、企業戦士の父とはあまり会話した記憶が
ありません。 それが今では父の一番会話する相手となっています。

某銀行に一生を捧げたお陰で、他人から見れば比較的恵まれた
老後をおくって来たと思います。しかし典型的な就社型でもあり、
転職を一度も経験していないため、転職サポートの仕事が
今ひとつよく分かっていません。

大きな組織しか経験が無いため、転職者に問題があるから、
という既成概念が強いのも事実です。

最近の就職難と上場企業の新卒採用状況が新聞記事に
なっているので、この前も「お前のところは商売になっているのか」
などと聞いてきたので、「ウチ(REX)はスペシャリスト転職に特化
しているから、なんとかなっているよ。」と適当に答えたら、
「どういう意味だ?」と意外にも食いついてきました。

今までも、どうせ理解しないだろうから「問題ないよ」とか
「まあ、大丈夫」とか、素っ気無い返事をしてきました。
関心があるのに私のほうからしっかり説明しては来なかったのです。

それだけに、父の理解力のあるうちに、ここはよく理解してもらおうと
先ずは噛み砕いて一生懸命説明してみました。
父も理解しようと努力していました。

・最近は人間関係の問題以外にも転職の動機は多岐にわたっている。

・ 中途採用ではゼネラリストよりもスペシャリストを望む傾向がある。

・大企業であってもM&Aなどで生き残りをかけ、従来と違う事業を
 行ない、現有メンバーでは対応できない業務は中途採用で補う。

・特にREXの専門である公認会計士や税理士資格者の場合、
 転職によって自分の武器(スキル)を増やしていっている傾向が強い。

・ 医師が専門の診療科目を持つのと同じように、会計士、税理士は
 資格を持ちつつも、それぞれ経験によって専門分野が分かれてくる。
 しかし外からはそれが見えにくい。

 などなど。

一応弊社の行なっている会計士・税理士専門の人材紹介について、
基礎は植えつけたと思います。父の耳が遠く、大きな声を出したせい
で、ちょっと喉が枯れましたが、話してよかったと思いました。 

初めて聞く人にも理解して共感してもらえるサービスを提供する
必要を益々感じました。

父には、また今度、仕事の話をしてみようと思います。
忘れてしまわないうちに。

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