2010年7月12日月曜日

ブレる球、ブレる票

スポーツと政治。ふたつのイベントが同時に終了しました。

W-cupサッカー、そして参議院選挙。
この1ヶ月間、国民はどちらに多くの関心を寄せたのでしょうか。

長い時間楽しめたのは、サッカーでした。
特に決勝トーナメントに真のW-CUPの戦いがあるのだと実感しました。

オランダのロッベン、スナイデル、そして決勝戦のゴールを決めた
スペインのイニエスタ。親しみ易いボウズ頭の選手がW-CUP
を盛り上げたことは記憶に残るでしょう。(私の記憶にね)

もちろん重要なのは国政に影響を及ぼす選挙の方に決まっています。
しかし大事である選挙が何か準備不足と議論不足で、本当に多くの
国民の関心を惹きつけたのか、疑問が残るところです。

本来、選挙当日だけの一発勝負のイベントであってはならないと思い
ますが、3年に一度半分づつ入れ替える参院選が一発勝負なのに対して、
4年に一度のW-CUPは、長期間にわたっての戦いの結果、真の実力が
証明できるのだと感じました。

当然サッカーと比較するなど、無理な話であることは分かっています
が、この国の選挙の方式が、何かその場、その時点、短期間での世相
が反映されているだけで、国民の本当の意思を吸い上げるには何かが
足りないような気がします。

20歳以上の成人が選挙権を持っているといっても、若年層とシニア層
の関心ごとや直接的利益が異なります。今回も、サラリーマン層の
浮動票が保守政党への拡散を生んだのではないでしょうか。

W-Cup方式が、地区予選、本大会の予選リーグ、そして決勝トーナメン
トとあるように、政策を問う選挙が、地域、年代別の予備選・または
アンケート投票(予選)があって、議論を積み重ねた後に、決戦投票
(決勝)をするとか、国民全体を政治へ関心を向けさせる時間と工夫が
あればいいのに、という気がします。

国が一つになって、経済面でも教育面でも、暮らしやすさでも、どうす
れば世界のトップクラスに返り咲けるのか、論議する期間がもっとあっ
たほうが良いのでは、と個人的には思います。

分かりにくい政党や政治家の政策に対して、一発勝負で実力を計るのは
恐いと思いました。

状況の変化など現実路線で考えれば、公約がぶれる事もあるでしょう。
しかし、説明責任は果たさないと信頼を失います。

ブレる球「シャブラニ」が本田選手のゴールを生んだ今回のワールドカップ
ですが、政党の政策がブレて国民の期待をはずしまくるのでは困ります。
今年の流行語は「ブレる」で決まりですかね。

成長なくして繁栄は無いですから、国の成長戦略に期待しています。 

税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX