2018年11月18日日曜日

大きいことは良いことだらけなのだろうか・・

今朝の日経新聞一面は

「小粒になった日本企業」

成長企業が大型化するなか、
世界規模へと発展している日本の企業が
少ないことを論じています。

日本企業には、成長ではなく、
企業存続を目的とする経営者が多い、
という指摘がある。との記載があります。

しかし、これからの時代、
成長無くして企業存続があり得るのか・・・

(賃金の高い人が辞めて安い人が入る以外)
成長無くして給与が上がることがあるでしょうか・・・

働く条件や環境が良くならなければ、
そもそもの人材定着はおぼつかないし、

有能な人が採れなくなれば、
結果企業存続が危ぶまれるのでは?


日本の場合は、成長を求めていないのではなく、
長く続くことが信用として捉えられています。

中小企業が全体の95%以上を占める日本では、
「細くとも長く続くこと」が顧客の安心と信用を
生んでいる。

これは否めません。
悪いこととも思いません。

超成熟社会において、
企業を継続するにも相当の工夫改善が必要です。


日本はドイツのように、
ヒドゥン・チャンピオン(隠れたNO.1)企業が
多くなれば良いなと思います。

そのためにも、
独自性ある世界で戦える技術を持つような
中小中堅企業を応援したいですね。

若い人たちも、大きくて早く進む船に乗れば
安心!なんて考え方は持たないほうがいい。

乗っているだけで連れて行ってくれる親切な
会社はもう無くなりつつあります。


私自身は就職活動のとき、
大企業の中で埋もれるよりも中堅企業で
目立つ活躍をしたいと思い企業を選びました。

それでも1500人の会社では、
さほど目立ちませんでした。

次に日本に進出して間もない外資に転職し、
300人に満たないころから700人になるまで
在籍しました。

M&Aや人の出入りが多く、
目まぐるしい会社でしたが、
人数が少ないせいで、
多少は目立てたかもしれません。

学んだことは、
成長できる環境がある会社が、
自分にとって良い会社であったということ。


個を磨き、
コンパクトな組織を勝利に導くことに
やりがいを見出す人が、
多く現れて欲しいと願っています。