2016年8月2日火曜日

再就職保証付きパスポート

先日、20年以上キャリアのある親しい会計士お二人と飲みました。 お二人とも大手監査法人の同期で、現在それぞれ独立されていますが、一人はIPO専門のコンサルタントとして、もう一人は社員数十人のコンサル会社代表として活躍されています。二人は監査法人を卒業した後にも様々な経験をして現在の地位を築いていました。

最近若手会計士で独立志向の方が少ないことをお話したところ、やはり20年前とは世の中の環境が変わっているとのこと。大手監査法人の業務も分業化が進み、監査、アドバイザリー、IPOなど部署を跨いだ横断的な業務ができる環境になく短期でキャリアを積むのは難しい。また、会計業務で独立しても税務中心では報酬単価が低くなかなか食えないなど、 監査→コンサル→独立という、かつてのキャリアストーリーが描きにくくなっているとのことでした。

ただ、印象に残ったのは、会計士資格と監査法人経験は「再就職可能なパスポートを持っていることだと考えて、若い人にはチャレンジして欲しい」とおっしゃっていたことです。

たしかに監査法人からベンチャー企業に若くして転身し、たとえ夢破れたとしても必ず会計士を必要とするウェルカムな就業先があるということです。一般のビジネスパーソンが転職を重ねると評価が下がってしまうのとは逆ですね。

会計士資格者は転職回数が増えても、それぞれ相応の武器を身につければ評価が上がりますが、資格がなければ渡り歩いているだけと認識されかねない。これは事実です。

ただそのパスポートも有効期限が無いこともありませんので、チャレンジは早いほうがよろしいでしょう。

あと、もうひとつの再就職保証付きのパスポートは、「働く意欲」。
資格は必要ありませんね。

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