2012年3月26日月曜日

3月決算

メーカーの営業マン時代、3月と言えば決算と刷り込まれ、
慌ただしい日々を過ごしていました。

決算月の予算に追われて休日返上のハードな毎日だった一方、
期末人事異動の話題で皆ソワソワしていました。

予算を達成すれば、期首会議ではウナギの弁当が支給され、
未達の場合は普通の弁当でした。

今考えると笑ってしまいます。

外資系生保に転職してからは異動こそありませんでしたが、
3月はキャンペーン月と称して営業予算は通常月の2倍以上。
仕事オンリーで完全燃焼した記憶があります。

ここでは達成すると給料が増えて報奨の海外旅行。
未達だと給料が減る。天と地の差がありました。

見込み客を増やすため、決算月には仲の良い顧客から見込み
客を紹介してもらうお願いらしき行為、所謂お酒を飲む機会
を沢山作りました。

今では期末のお願い営業など、全く流行らないと思いますし、
私自身も根拠なくお願いする営業は価値を下げるだけと
否定的に考えていました。

実際システム化が進み、在庫管理上も必要以上にモノを
売ることは少なくなりました。

近年は多くの会社がマーケティングに力を入れ、顧客が欲
しくなるような決して押し売りでない、消費者が思わず
買ってしまいたくなるような販促策を打っていくという流れ
が出来て、好ましい図式であると感じます。

しかし、お願いできるほど親密な顧客がいること自体は、
とてもとても大切な事だと考えています。

今後どんなにIT化が進んだとしても、営業マンから
対面で購入する商材の場合、商品知識のみならず顧客から
信頼を得るプロセスが絶対必要です。

営業マン個人としても数字の達成が自分が介在したことに
よるという自負を持ちたいはずです。

メッセンジャー的な営業では直ぐに飽きてしまい、有能な
人材は残らないでしょう。

通信販売やネット販売のWEBサイトの中でさえ、顧客から
信頼されるための沢山の仕掛けがされています。

それだけに人が介在する場合は、それ以上の付加価値が
不可欠です。

顧客に安心や感動を与え、期末の予算をしっかり達成して
くれる営業マンの存在は経営者が望む人材だと思います。

経理マンとて日頃から仕事をお願いできる社内関係作りが必要
でしょう。円滑に仕事をするうえで必要とあらば、社内営業
もやったほうがいいでしょう?

気持ちよく買うのも、気持ちよく一緒に仕事するにも、
やっぱり人の接し方次第なんですよね。


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