2008年5月7日水曜日

任せる

このGW中、同じマンションに越してくる父の引越しを手伝った。

80に手が届こうかという年齢であるため、今回は荷造りから
荷解き、そして陳列まで業者さんにお願いする所謂らくらく
パックを活用した。老人の1人暮らしではあるが、引越し屋さん
は前日に4人、当日は9人もの人員でやって来た。

しかし、なんでこんなに物が多いのか。

捨てられない遺品が沢山あるらしい。
実際3年前に亡くなった母の描いた沢山の絵や、胸像、花器
など長年絵を描くために買い貯めたモノがほとんどである。
従ってほとんどが、現在の生活に直接関係の無い物ばかりな
のだ。トランクルームを活用すれば一部屋余るのだが・・・
それは時間を掛けて説得しよう。

引越し業者さんの選定には、誰もが迷った経験があるでしょう。
これも運みたいなもの。今回はありがたいことに良い業者さん
に当たったようだ。

手際も段取りも良く、とくに女性が前日から1人台所周りの梱包
に携わったが、荷解き後は食器棚や冷蔵庫内の配列まで全く
同じに仕上げていった。引越しも予定通りに事が進むのは実に
気持ちのいいものだ。一方、自分で荷作りしたものは、こちらが
指示を出さない限り手を出さない。この場合、余計な事はしない
ほうが良さそうだ。

今回、延べ13人、コストパフォーマンスは大変良い と感じたが、
実働は約12時間で、料金を時間で割ると、一人当たり1650円くらい。
8割は人件 費で1割は運賃といったところか。
利益は1割くらいかもしれない。
そんな儲けですみません。引越し屋さん、ありがとうございました。

仕事でも、コレどうしますか?と言われて、とっさには明確な指示を
出せず、結局自分でやる羽目になる場合があるかもしれない。
指示の出し方が重要だと思う。

コレコレの目的で、ココからココまでやって欲しい。とはっきり言わ
ないと、後で自分の時間を奪われるものだ。明確な方向性の指示
を出し、後は任せる。ただし、任せた後その成果を報告してもらい、
改善指導も欠かせない。任せ方も実力に応じてが適切だろう。

たかが引越しといえ、段取り力やマネジメントの実戦は生活の中
でも養えると思う。

サイズの合わないカーテンがかかり、まだ梱包状態のダンボールが
あるけれど、おかげさまで初日から十分に生活できる状態になった。
夕方にはウガイと称して父と冷たいビールを飲んだ。

近くに住んだからには、今後はできるだけこういう時間も取りたいと
思っている。


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