2009年10月13日火曜日

スポーツの秋に考える

爽やかな季節になり、鈍った身体を動かしたいと思うものの、
ゴルフコンペ参加も危ぶまれるほど腰痛に苦しむ私としては、
子供の部活観戦で“スポーツの秋“を楽しむのみである。

太古の昔より、公立中学校の運動部では指導者がとても熱心
なところが「勝つチーム」を作る。

僕自身ウン十年前は中学の野球部で2番セカンドを守っていた。
2年次からは指導に熱心な先生が顧問に就き、毎週日曜が試合で
夏休みもほとんど毎日練習した記憶がある。
当時は区内全ての中学に野球部があり、競争は激しかったが、
秋の新人戦決勝で1-0と惜敗し、練馬区で2位になれたのである。

選手の素質云々ではない。とにかく先生が熱心でそれに生徒が
ついていけるかどうかなのである。

近年の部活事情は大変厳しいと聞く。
生徒不足と指導者不足。運動能力の低下、そして子供の趣向も
様々になり、指導者の居ない中途半端 な部活は続かない。
女子バレー部は全日本女子やママさんバレーのお陰でまだまだ
頑張ってはいるが、男子バレー部は激減しているようだ。

どんなスポーツでも親掛かりで幼少時から競技を続けていないと
一流選手になれない傾向にある。昔みたいに高校からそのスポ
ーツをはじめて一流になる選手は皆無に近い。

ニッポン水泳陣が強いのは幼児期から通えるスイミングスクール
の普及によるものだ。一流選手養成は、スイミングみたいに親の
送り迎えから始まる場合が多いだろう。

もちろん幼少時からスポーツで鍛えられると心身ともに強くなるし、
集団スポーツであればチームワークも学べる。
勝てば仲間と感動を分かち合える。

日本はオリンピックで多くの種目に選手を出してはいるが、底辺
では競技者人口の減少と指導者不足で、強い競技を作り難い
状況にあるのが目に見えている。

子供手当ても悪くないが、地域ぐるみ、国ぐるみで、スポーツに力
を入れて、心身丈夫で健全な青少年育成を期待したい。

お金を付けるのも大事だが、指導者養成に力を入れてもらいたい。
地域スポーツに貢献した指導者には恩給を付与するなど、施策も
考えてみたらどうだろう。

また、広島、長崎がオリンピック招致に立候補する話が出ているが、
自国オリンピック開催をゴールにするのみに留まらず、長期的ビジ
ョンでスポーツ振興に取り組んで欲しいと思う。

指導者不足は中堅層の薄い企業でも同じかもしれない・・・・。


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