2013年2月19日火曜日

「軌道修正」

ロシアの隕石落下には驚きましたね。それから、平穏なリゾート地の殺傷事件など、世の中何が起こるかわかりません。アクシデントは突然降りかかります。

私達は基本的に資本主義社会に育ち、競争に生き残るために努力をして、相応の結果を出してきていますが、これからも同じような環境や生活が保証されるとは限りません。

最近の犯罪容疑者から「無実の罪によって人生の大幅な軌道修正をさせられた」という言葉がありましたが、犯罪に関係ない職業人にとっても何らかの理由で目標を見失ったり、見込みが外れたりと、計画の立て直しが必要な場合があります。
経済動向による業績変化や人間関係の壁、そして健康問題など、誰にでもキャリアの軌道修正はあり得ます。私自身も29歳で初めて転職したキッカケは家族の健康問題でした。

仕事では毎年、毎月、日々、予定通りに進まないことも多く、リスクマネジメント能力も必要です。アクシデントを予測して何かを手当しておくという備えも大事ですが、最終的には環境に順応する立ち直りの早さというか、メンタルのタフさがモノをいいます。

メンタルの強さをどうやって養うかですが、私の場合は“瞑想”が役立ちました。
20年くらい前ですが、転職した会社がその後に買収され、働く環境が大きく変わり、さまざまな思惑で動く人間関係に翻弄されないよう精神的バランスを保つために瞑想を始めました。(今はほとんどやっていませんが)

毎朝瞑想をして仕事に出かけ、自分を必要としてくれる顧客と家族に尽くすと、良い結果が出るようになり、周りの雑音が気にならなくなりました。多くの良い人脈を得ることが出来て、10年後には独立することが出来ました。
頭をクリアにして、働く目的も「家族を守る」ことと、「顧客の利益」にフォーカスし、社内の雑音と距離を置く技術を身につけました。勤務先はその後また別の会社に買収されましたが、今度は慣れたものです。
耐えたおかげで社内の地位も自然に上がっていました。
耐えたといっても実際は社外に目を向けていただけなので、自分では我慢したという意識はありませんでした。

あの2回の被買収体験がなかったら、自分で会社を作ることもなかったかもしれません。軌道修正も悪い事ばかりではないと思っています。


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