2008年11月11日火曜日

マトリクス勉強法

最近、竹中平蔵氏の著書「マトリクス勉強法」(幻冬舎)を読んだ。

小泉内閣の構造改革推進に貢献したエリート経済学者と思っていたが、
銀行マンから大学教授になり、政府の経済政策に関する知恵袋として
活躍した氏の生き様は、やはり努力の人だった。意外にも平凡な幼年
期を過ごされたようだが、良い先生との出会いで勉強の面白さに惹かれ、
その後経済学を志していったという。

そのマトリクス勉強法とは・・・
まず勉強には“天井のある勉強”と“天井のない勉強”がある。

天井とは資格試験のように短期的な達成ゴールのあることで、
天井がないとは奥が深く何処まで行っても勉強の終わりの無いこと。

一方勉強の質として、
仕事の武器になる知識や技術を得るための「人生を戦うための勉強」と、
人と人を結びつける「人間力を鍛えるための勉強」がある。

天井のある無しを横軸に、仕事の武器か人間力かを縦軸にすると
所謂マトリクスができる。

(左上)天井のある「人生を戦うための勉強」
→ 簿記、税理士資格、TOEICなど
(右上)天井のない「人生を戦うための勉強」
→ 経済学、物理学 など
(左下)天井のある「人間力を鍛えるための勉強」
→ ライセンスなどを取る趣味の勉強
(右下)天井のない「人間力を鍛えるための勉強」
→ 教養をつける人生勉強

勉強というと、受験勉強や直近目的の試験勉強を想像してしまうが、
人生を有意義に生きていくためには、色々な事に興味を持ち、
”これだ”と思える分野の勉強を続ける事が大切だ。

仕事でも生活でも、目の前の課題をクリアするには、自分のレベルを
上げていけばよいのだ、と改めて思う。

尊敬する税理士の先生が以前言ったことを思い出した。

「勉強は裏切らない」 
学ぶことは全て自分に還って来るのだ。

「もっと若い頃勉強すれば良かった」と後悔しがちだが、
今からでも遅くは無い。自分に何が足りていないのか、

まずは考えてみよう。
勉強したいことが見つかればしめたもの。

“自分が変れば、世界が変る”

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