最近の日経新聞「私の履歴書」に、ユニ・チャームの高原会長
が寄稿されていますが、その成功物語からは、我々も大変勉強
になる知恵を得ることができます。
何といってもベンチャーの旗手にふさわしいチャレンジ精神と
情熱をもって、消費者の支持を勝ち取ってきたのだと思います。
内外の大手資本に対して品質での真っ向勝負を挑んだ姿勢には、
改めて学ばざるを得ません。壁にぶち当たったときに、叡智と
勇気を持って乗り越えてきた様子が、紙面から伝わります。
日本人はこの叡智を発揮するのに向いているようです。
別の新聞記事にも書いてありましたが、日本人は四季の変化を
感じ取れる優秀な感性を持っており、本来消費意欲も旺盛です。
サクラサク→合格・入学式、桜→お花見と連想し、それが消費
に繋がっています。
つまり豊かな想像力が消費を牽引しているのです。
将来不安を払拭し、物心ともに豊かな社会を作るには、今こそ
生活する人、そして働く人の叡智を結集する必要があると思う
のです。
話が大きくなってしまいましたが、
マーケティングというのも、日常で起きている些細なことでも
変化を感じ取り、生活提案をして消費を喚起し、豊かさを求め
て成長発展を目指すことなのではないでしょうか。
誰の仕事でも常に何らかのマーケットを対象としています。
マーケットに受け入れられる為のサイクルを連想することが
肝心です。
何のために。誰の為に。どんな効果を齎すのか。
どうしたら良くなるのか。
目の前の事を解決するために次の段階まで関連付けして
考えるといった、日々の仕事でも連想の繰り返しです。
それ無くして本当の成果は生まれません。
人間に与えられた特殊能力すなわち叡智を発揮することが
将来に対する答えとなるではないでしょうか。
さて、
10年近く前、参加している経営者の会で高原会長に講演を
お願いし、今回の私の履歴書に書かれている一部が垣間
見られるお話を聞くことが出来ました。その時会長から、
「岡村さんの名司会で気持ちよく話すことが出来ました」
と素人司会の私を気遣っていただいたことに、改めて感謝
申し上げます。
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