日経新聞“私の履歴書”で経済学者のフィリップ・コトラー氏が執筆中です。なにしろマーケティングの巨匠ですから過去に数冊読みました。
紙面からはかなりの日本びいきであることがうかがえ、あらためて好感を持って読んでいます。(これもマーケティングなのかもしれませんが)
私も最初のキャリアは、消費財メーカーでマーケティングに関わりました。
どうしたら消費者の購買意欲を高められるかという企画は面白く、顧客に買う理由を作ってあげるのが仕事と思って働きました。クリスマスやバレンタインデーなど、元々日本人には無縁なイベントでも消費者のモチベーションを上げたのはやはりマーケティングの勝利です。
しかし、現在の成熟社会において、マーケティングは単に広告や営業を手段としたモノを氾濫させる道具という認識から頭を切り離さないといけません。
震災後の公共広告機構もそうですが、マーケティングは人々に善なる行動を起こさせることにも役立っています。持続的に統制された社会を作っていくために必要不可欠なものと理解してマーケティングと付き合っていく必要があります。
では、我々のような大きなお金を使えない中小企業がどうマーケティングを考えればよいのか・・・コトラーが提唱した“4つのP”プロダクト、プライス、プレイス、プロモーションを基本とすれば、先ずは自社の存在意義を追求していくことではないでしょうか。
この存在意義こそが人材採用にも大きな影響を与えます。会社が存在する価値は何か。なんのためにここで働くのか・・・存在意義が固まっていれば、あとはそれを望む人に届くような告知活動をするのみです。
消費財もネーミングだけで売れるときもありますが、瞬間風速の場合が多いです。ロングセラーになるには、やはり長く愛される理由が必要ですね。
それがなんなのか、ひたすら考えるしかないと思っています。
本年もお世話になりありがとうございました。
皆さまのご意見ご要望などお伺いしながら、来年もお役にたてる存在になれるよう努力して参りますので何卒宜しくお願いいたします。
ではよいお年を!
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2013年12月25日水曜日
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