2010年11月15日月曜日

独立開業してやるべきこと

以前転職相談にいらしたことがある若い税理士資格者の方が

半年前くらいに独立されたということで、弊社までご報告に

いらっしゃいました。


以前にお会いした時のご相談では、独立を想定して色々な経験

を積んで行きたい反面、最初の営業活動と収入が見えないため、

どこか非常勤で働ける環境は無いですか・・・というような

内容だったと思います。


当時のご相談に対するアドバイスとしては、

非常勤で収入を確保できるような都合のいい話はころがって

いませんし、当面の収入も欲しいかもしれないけれど、もし

1年くらい暮らせる貯金があるなら、退路を断って多くの時間

を顧客開拓に専心したほうが、独立開業する意味としては

モチベーションも上がるのではないですか?というものでした。

(独立時のリスク軽減は当然考えなければいけませんが、自分
の事業拡大に活用できる時間を他に奪われるのは単にスピードを
落とすことにしか思えませんでした)


そのせいかどうかは分かりませんが、5年以上勤めた税理士法人

を退職された後、独立開業した事務所の収入を増やすために

多くの出会いを求めて必死に活動されたようでした。

結果としては独立後半年で、十数社の顧問先が出来、紹介される

見込みも数件あるので、1年以内に20件以上になるだろうという

予想でした。


今後の事務所経営方針や暖めている事業プラン、そしてご自身が

人生で達成したい目標など、熱く語っていただき、私自身の創業期

の頃をも思い出させてくれました。


会計事務所業界は飽和状態ではあるけれど、現状のサービスに

不満や不安を持っている若い経営者は多いですよ、と話してく

れた表情からは、自信のようなものが窺えました。


独立して成功される方は、スタートアップ時にやるべき

一番大事な業務、すなわち顧客開拓に時間をかけるのだろう

ということが予想されます。


ドラッガー曰く「事業の目的は顧客の創造である」

これは私にとっての金言でもあります。


転職支援という形ではありませんでしたが、今後も勉強会など

にも一緒に参加しましょうというように、新たなお付き合いが

始まることになりました。今後のご活躍を応援させていただき

たいと思っています。


弊社は転職支援がメインであるものの、ご縁が出来た若手会計人

の独立後スタートアップ時のご支援にも今後取り組んで行きたい

ところです。


史上最年少16歳での公認会計士試験合格者が出たとの事。

それはそれで凄い快挙ですが、資格自体がビジネスになるのは

学校くらいなもので、「資格を取った能力」を生かしたビジネス

で成功することが皆の望むところなのではないでしょうか。

恐縮です。


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