2012年5月15日火曜日

人材採用の目的

日経新聞がリニューアルして「大学」面など新しい企画が登場しました。

就職活動が本格化しているこの時期、
大学生の子を持つ親の立場としても旬な情報を得られることは有益です。

技術系学生が説明能力を学ぶ事や、大学内にハローワークを設置するなど、
時代の変化を感じる一方、記事からは相変わらず稚拙な採用面接官がいて
採用する側の意識が変わっていない現実も垣間見えました。

上から目線の採用は企業としての評判を落とすだけですね。

さて、求人・採用については、景気を占う先行指数となります。
どんな企業が採用に積極的かを見れば、
経済や企業活力のトレンドを読み解くことができます。

ここ数年、採用側有利の買い手市場と言われて来ましたが、
実際のところは能力のある人材はいつでも人気が高く売り手市場です。

会計事務所および税理士法人が求める即戦力人材と言えば、
たとえば税理士資格者だと、5科目合格、実務経験2年以上あり、
年齢は30歳前後まで、など結構ハードルが高いです。

ところが税理士業界において有資格登録者約7万人のうち、
20代の登録者数はなんと1%程度、30代でも全体の10%ちょっとです。
30代では独立している方もいるでしょうから、
中途採用の対象になる税理士資格者は全体の5%程度かもしれません。

上記要件の人材がいかに少ないかご理解いただけると思いますが、
それ以外の人材が活躍出来ないかと言えば決してそうではありません。
活用の仕方次第、つまり育成やマネジメント次第で戦力になります。

そういった希少な人材を採用し育成するのには様々な工夫が必要となりますから、
持続的成長を目指す企業様に対して、それらをアドバイスさせていただくことが
私ども業界特化型人材エージェントの使命と考えております。

実際、国でも企業でも、現状維持は衰退を意味し、
外から資金や人材を招き入れる企画力と実行力が無いと将来の成長は見込めません。

同質的な人材を採用すると安心感は得られますが、
現状を打破することは難しでしょう。
現実に伸びている会計事務所には多様な経験を持つ人材が居ます。

ある意味グローバル化を目指すとは、単に国際化を推進する以前に、
多様な価値観や経験を持つ人材を受け入れられる対応力を養う事ではないでしょうか。

持続的成長を真剣に目指すならば、人材の採用と育成は避けて通れない経営課題なのです。


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