2012年12月11日火曜日

「競争と協業」

REXの岡村です。
先週、福岡に行って参りました。
ここ数年、IPOをサポートする専門家の勉強会に参加しており、
年に2~3回地方の証券取引所との共催による分科会にも参加しています。
今回も複数の会計人そして金融機関の方々との出会いがありました。
ナニナニ遊びじゃないの?と言われるかもしれませんが、
福岡や札幌など地方経済の実情を知り、
そこで得た親交とご縁はその後のビジネスに生かされると信じたいです。

全事業所の支店割合が福岡市では約3割、札幌市で約2割と、
それぞれ支店経済都市と言われるだけに、
同業者での情報交換の場も多く、ライバルと言えど良い意味で
協力し合う関係があることを再認識しました。
士業と金融機関の結びつきも強いと感じました。

とくにIPOに関しては専門分野の違うコンサルタント同士や、
VC、証券会社など金融機関の協業が不可欠です。
競争と協業のバランスが地方都市で生き抜く知恵なのでしょう。

リーマンショック後、底を打った感があるIPO市場も、
ここ1~2年やや上向き傾向にあるようです。
元気の良いIPO企業の求人依頼が増えてくればいいなと願っています。

さて、税・会計を共に勉強するという点で以前より
会計人同士の結びつきは強いですが、
協業することにはまだ慣れていないような気がします。

ただ、ここ数年IPO支援だけでなく企業が継続繁栄するため、
事業承継やM&Aなどで複数の専門家が同一の案件に関わるケースが多くなってきたようです。
独立している会計士の方も税理士法人からデューデリを依頼される件数が多くなったと言っていました。

企業永続の支援者を目指すならば、
違う専門分野を持つ会計人同士のネットワーク作りは生き残り戦略の一つだと思います。
医療分野で言えば地域医療と大病院との連携に似ていますね。

それぞれの専門家の得意分野をオープンにすることは、
パンドラの箱を開けてしまうようですが、
強みを鮮明にすれば必ずユーザーの利便性を高めることになるでしょう。

顧客を探す、獲得する、相談に乗る、実務に従事する、そしてフォローする・・・
全て一人で行うのは不可能ですね。

会計業界にも流通革命を想起する業界再編の波が来ていると感じます。



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