2012年6月18日月曜日

「“PIIGS”の実力」

ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン
いずれもEURO2012(サッカー欧州選手権)に
出場しているサッカーの強国です。

しかし、ひとたび“PIIGS”で括られると、
財政問題国としてのレッテルを張られてしまいます。

PIIGSの各国は観光資源が豊富で一度は訪れてみたい国なのに、
経常赤字国で失業率も10%以上。GDPもマイナス成長が予想されます。
欧州は各国隣接しているのに、何がどう差がでてしまうのでしょう?

今回ギリシャでの選挙は、緊縮財政を主張する保守派が勝ち、
EURO離脱のシナリオはないと考えられていますが、
依然として財政破たんの危機は続きます。
現実に破たんともなればEU各国は応分の負担が避けられません。

なかでも欧州最強国ドイツのウェートが高いようです。
ギリシャサッカーチームもドイツと戦うときは気が引けるのでしょうか。
考えすぎですかね。

また、ギリシャといえばオリーブの生産量が多い国。
ポールモーリアの「オリーブの首飾り」は、
日本ではなぜか笑点に出る手品師が使うような古典的BGMです。
♪ちゃららららら~ん♪ とマジックで経済も立て直して欲しいです。

冗談はさておき、
世界を見回すと、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)など
物価の安い新興国の成長は、成熟国の消費があってこそですが、
逆に生産能力を奪われた先進国では知識者層のための仕事しかなくなってきています。

勝つために安いものを仕入れ、
それが自国の旧来型産業を犠牲にして失業者を増やしている。

ゼロサムゲームだと結局は勝ち組にもツケが回ってくるんですね。

ギリシャはもちろんですが、経済規模の大きいイタリアやスペインが
本当の危機に陥ったら、それこそ大変です。

グローバル化が何を意味するのか分からず
グローバル志向に煽られるわれわれ日本人。
政府債務ならPIIGSに負けていない
日本もこのままではマズイと思いますが・・・

とは言え、彼らはラテンのノリで「どうにかなるさ」と、
経済危機の心配より案外サッカーのほうを楽しんでいます。

私達もサッカー見ながら、シャビ(スペイン)やピルロ(イタリア)のパスに
酔いしれて、気持ちはラテン系にならないとやってられませんね。



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