かつて保険会社で使われてきた古典的な営業トーク。
「人生は決して平坦ではありません。上り坂あり下り坂あり、
そして“まさか”があります。その“まさか”すなわち、万が一に備えましょう!」・・・
リスクに備えることは事業活動においても重要なことだと思います。
万が一とは言わないまでも、小さな想定外は毎日起こりますね。
それはどこの会社でも同じでは?
前向きに取り組まないと小さな綻びから大問題に発展することもありますね。
・大メーカーが戦略を見誤り、依然として量産体制にある。
・グローバル化の声に浮足立ち、足元の国内消費者ニーズに気づかない。
・時流に乗った企業の慢心が人財流出を招き、成長を鈍化させる。
それらには必ず兆候があったはず。
日本企業に元気がなくなってきたのは、リスクマネジメントを
疎かにしてきたことにあるかもしれません。
私共人材紹介の現場では同時進行で
日々多くのプロジェクト(案件)が動いており、しばしばどこかで進捗が滞ります。
発端がクライアントの場合もキャンディデイトの場合も
私どもの至らなさによる場合もあります。
採用側の事情が変化した、
候補者の志向が変化した、候補者の意思確認のズレやハンドリング不足といろいろです。
ある案件において、想定したステータスと違う動き(変化)が起こると、
順調には事が運ばなくなるわけです。
どこの誰が問題ということではなく、その時点でのクライアントと
ユーザーの意思の変化をキャッチアップして、最新のニーズを充たすために
最適なマッチングを提供するのがエージェントの使命であり、
絡まった糸(問題)を解いていくのが弊社の特長でもあります。
上手くいくことだけを前提に考えている人にとっては、
もの凄くストレスがかかる仕事です。状況によっては仲介者が
泥をかぶったほうが上手くいくこともあります。
謝ることも多いですから頭を下げることに慣れていない人には耐えがたいでしょう。
不測の事態が起こった時にこそエージェントの力量が問われるわけですから、
トラブルは解決するためにあると、前向きに捉えたいです。
アクシデントは何も起こらないほうが良いに決まっていますが、
順調だと逆に不安になります。何か落とし穴がないか探してしまいます。
ビジネスは厳しいですが、この不安を乗り越えて、顧客の期待に応え、
マッチングを結実させた時の感謝の言葉が何よりの報酬なのです。
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2012年11月27日火曜日
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