2014年12月2日火曜日
「年末調整」
師走に入り、だんだん慌ただしくなってきました。
会計事務所で仕事されている方は、この時期、年末調整の業務でお忙しいかもしれませんね。企業の総務にお勤めの方も、社内から年末調整の申告書を粘り強く集めていることでしょう。
REXの登録者の皆さんは税理士・会計士で税金のプロが多いですから、保険料控除や住宅ローン控除等の申告について、詳しく語る必要はありませんが、家庭の経済の観点から言えば、還付金は「チリも積もればなんとやら」です。
保険料控除で夜1回の飲み代(お食事代)程度が戻ってくるわけですから、バカにはできません。生命保険料控除は最大4万円(新制度)なので、所得額によって4千円~1万円くらい戻って来るでしょう(間違っていたらごめんなさい)
しかも、生命保険、年金保険、介護・医療保険等の3つの分野にそれぞれ加入していれば、返ってくる飲み代(お食事代)は3回分になります。
とくに今後の公的年金の支給時期繰り下げの可能性を考え、私的年金として何か手当をしておきたいものです。
年金支給が70歳になれば、たとえ定年が65歳になったとしても5年間は無収入の可能性があります。退職金が多額に出る方は別にして、定年直前にその5年間の生活費を貯めるのは現実的ではありませんよね。
ただし年金保険は表面上の利率がイマイチです。保険の性質上、最初に経費分を抜かれますから、加入から10年以上は元本割れです。正直、利回りの魅力は感じにくい。でも毎年の年末調整で戻ってきた還付金が利息だと思えば、最終利回りは決して悪くはありません。
なにより、直ぐに解約したら損ですから始めたら長く続けます。結果的にまとまった額が貯まっていくはずです。
なんか転職に似ていますね。
転職して最初は失敗したと思っても、長く続けていたら柱となるスキルが身についているとか・・・
貯蓄プランで大事なのは、始めたら目的まで続けることです。
この間、銀行の個人資産担当の方から聞きましたが、短期目的は換金しやすい銀行預金、中期は公社債投資信託や積立NISA(少額投資非課税制度)、長期には換金し難い「年金保険」が向いていると言っていました。
結婚するため、家を買うため、子供の教育資金、そして老後の年金資金。目的のため、期間別の貯蓄をしてはいかがでしょう。
転職で収入が上がったり下がったりしたとしても、お金の使い方や貯め方で人生の楽しみ方に差が出てしまいます。収入の多い人が必ずしも幸せになるかどうかは別の問題なのです。(程度の問題はありますが)
スキルを上げるためのキャリアプランは大事ですが、同時に将来の安心のために、ファイナンシャルプランはもっと重要です。
生きがいをもって働いたお金を有意義に使い、人生を楽しむ。
これが理想ですね。
ちなみに、短期の一発勝負ができる株式投資は貯蓄ではなく投資ですから、余裕資金でやったほうが良いと思いますよ。
投資なら株よりも自分自身へ。
経験的に申し上げれば、独立して事業をする場合も、貯金以上に良い人脈が貯まっていたほうが成功するでしょう。
さて、還付金が忘年会費用で消えちゃったとしても、良い交友関係ができれば、それはそれでヨシとしましょ。
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