2014年10月21日火曜日

「ベンチャーについて」

先週、リクルート(ホールディングス)が新規上場し、株式の時価総額が2兆円を超えました。 この金額は、上場企業中38位(10月20日時点)となり、ソニー、東芝を上回るほどの大型銘柄です。
約3550社の上場企業のうち、時価総額1兆円以上の会社は100社あるかないかですから、堂々の大企業と言ってよいでしょう。

一方世間では、リクルート社はベンチャー企業であるという認識の方も多いのではないかと思います。
売上げが1兆円を超え、業歴も既に50年以上ありますから、どう見たって大企業なのですが、気質がバリバリベンチャーの印象ですよね。

リクルート社は、人材広告事業から生活情報産業に発展し、まさに開拓者精神あふれるベンチャー企業そのものです。
定年まで働く人は少なく、30歳代で独立したり、他社に転進して活躍する人の割合が圧倒的に多いようです。
リクルート出身者とお話するかぎりは、快活な起業家が多い印象ですから、安定した環境で長く働きたい人には向いていないかもしれません。(今後はわかりませんが)

でも、どんな会社にも良い点もそうでない点もありますけれど、それは「自分にとって」という注釈付きの場合が多いですね。
だからこそ、自身の志向や気質に合うか合わないかは、会社選びの重要なポイントです。

転職で人材エージェントを活用する際は、ご自身の気質や興味の範囲などをコンサルタントにお話し下さると、社風の相違で失敗することは少ないでしょう。

ただし、ベンチャーマインド(ここでは好奇心旺盛で行動力があるとしておきます)が転職に有利に働くことは事実です。
経営者は、採用する人材が組織に良い刺激をもたらすことを望んでいますし、仕事での成果やキャラクターで早く存在感を出すと新しい環境での居場所を作り易いです。

この新しい環境に順応するという点でベンチャーマインドが役立つわけですが、何も快活でなければ成功しないということでもありません。
そこは戦略でカバーできます。

ヒントは、人と無理に戦わないこと。
どういうことかと言いますと、競争せずに勝つ方法を考えるのです。
他人がやらないことで成果をあげることこそベンチャーの本質なのですから、人と比べて一喜一憂しないことですね。

その他大勢にならないためにも、隙間は必ずあると信じてトコトン行動し自分のフィールドを確立することです。
ベンチャースピリットとは「あきらめない心の強さ」なのですから。


税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX

0 件のコメント: