2012年7月10日火曜日

「やる気スイッチ」

高校生の娘が期末試験後の休みに入り、
終業式が済めば早くも夏休みとなります。
受験を意識しての発言でしょうが、担任の先生が
「この夏が大事だ。この夏で差がつくぞ。だから勉強しろ!」と
生徒達に“はっぱ”を掛けているそうです。

さて、この“はっぱ”は言わずと知れた「発破=爆薬」で、
国語辞典を見ると、「あらっぽく注意する(はげます)」「強く働き掛ける」とあり、
爆薬のごとく効果のある強い言葉で人を激励すること、とあります。

勝利を目指すスポーツチームの監督・コーチと選手、
または企業の上司と部下の関係でも、
発破を掛けて人の気持ちに火をつけようと試みることはよくありますが、
下手すると逆効果になるケースが多いようです。

本来は上司がやる気のスイッチを入れて、
部下のモチベーションを上げて業績向上につなげたいもの。
しかし、言葉の使い方を知らない上司は発破を掛けて やる気に火をつけるどころか、人のやる気を木端微塵に壊してしまう。

最悪です。
言葉の遣い方をわかっていない上司が部下のモチベーションを
下げてしまう、やる気の壊し屋さんは周りにいませんか?

残念ながらそういった上司がいるチームは雰囲気が悪いですから、
若い人がよく辞める傾向にあります。

部下を怒鳴り、なじり追い詰め、言い放ち、
その上フォローもなければ、部下はどうやって
モチベーションを上げればよいのでしょう。

ただでさえ、最近の若者は上司から「期待しているよ」
「同期の○○くんは頑張っているようだよ」などと期待する言葉を掛けられて
プレシャーに感じるようですから、
大きな声で頭ごなしに怒鳴られれば更に気持ちは遠退きます。

とくにプレーヤーとして出来る人は、
部下に対する基本的なアプローチで躓きます。

“名選手必ずしも名監督ならず”というように、
活躍したプレーヤーほど人にやらせることをじれったく思いがちです。

かく言う私自身も、昔はそういった傾向があったかもしれません。
いろいろ失敗して現在があります。

相手も人間。
叱られてもそこに愛情があるかどうか敏感に察知します。

発破を掛ける=体育会系とも少し違うような気がします。
本来の体育会系は伝統を守るために下を
フォローし、勝利の喜びを共に分かち合うはず。

それ自体が面倒と思う中間管理職が居れば、
職務放棄と言わざるを得ません。

経営者であればなおさらで、社員のモチベーション
を 上げる能力がなければ組織経営は困難であると思われます。

人はいろいろな理由で辞めますが、
ハードワークが問題なのではなく、
そこで仕事をする動機づけが弱まったとき、転職を考えるようです。

やる気スイッチが入っていると思っていても、
時間が経てばモチベーションに変化が出るかもしれません。

やる気の定期点検は必要ですね。

ウチの娘のやる気スイッチはどこだろう・・・


税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX

0 件のコメント: