2008年12月9日火曜日

スキーサークルと組織

先日、所属していた大学のスキーサークルのOB会に出席した。
一応40年以上の歴史があり、年齢幅は還暦を迎えた大先輩から、
下は平成生まれの大学1年生まで、数十人の現役OBが集まった。

歴史があるとはいえ、若者の志向の多様化とスキー人気の陰りで、
ここ数年は新入部員の勧誘に苦労していたようだ。

サークルと言っても夏はトレーニング中心。スキーは結構お金が
かかるためバイトもしないと乗り切れない。それに3年次の就職活動
を考えると腰が引けて踏み込めない人もいるだろう。

クラブ存亡の危機を心配していたが、嬉しいことに1年生を中心に
部員が結構増えていた。細かい工夫を沢山して、クラブの歴史を
繋いでくれた。思わず現役部長の手を取って「ありがとう!」と言って
しまった。みんな可愛い後輩たちだった。

やはり適正な部員数の確保と維持は、企業の組織活性とも通じる
ところがある。昨今の経済情勢の中、人を減らして不況を乗り切ろう
としている企業は多いが、これは対処療法だと思う。

事業を永く継続するには常に新しいアイディアと行動する若さが必要
なのではないだろうか。

新しいメンバーは、組織に新風を吹き込む役割となる。伸びる会社は
何れ採用を活発化するだろう。“何れ“がどれくらい先なのかが問題だ。

王道は新卒採用と、その育成だと思うが、途中から入っても役割を
理解してもらえれば働く仲間として十分活躍できる可能性はあるだろう。
大切なことは早期に馴染ませるために、組織の考え即ち理念を刷り込む
かどうか。

そのための対話を省いてはいけないと思う。
あとはベクトルを合わせて全員で目標に向かって走るのみ。

学生サークルも色々な考えで入ってくる部員が多かったため、 部内の
考えをすり合わせるため、遅くまで真面目に飲んだものだ。
やる気があるか、ないか、常に確認を怠らない、組織運営 の原点である。
やり方は今とそれほど大きくは変わらないかもしれない。

最近、スキー用品のメッカ“御茶ノ水”に行った時、学生時代に取引をし
ていた、今は無き○○○スポーツの本社ビル1Fはコンビニに変わっていた。

確かにスキーショップの数は減ったかもしれないが、依然として売ってい
る店はある。

消費はゼロにはならないのだ。
今は顧客の声を細かく拾って繋いでいこう。


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