2008年3月4日火曜日

季節は巡る

3月に入り暦の上では春になったが、まだまだ寒い日が続き、
黄砂も舞うなど気候は不安定。花粉症の人には憂鬱な時期
との事。学生は卒業を控え、企業では期末の人事異動もあり、
人の気持ちは実に不安定な季節である。

景気も大分怪しくなってきた。
最近の株式相場からは、特に新興市場企業が正念場を迎えて
いるのが見てとれる。上場後の次なる成長戦略がなかなか軌
道に乗り切らない、という話をよく聞く。
確かに上場達成後に子会社を上場させることや、ファンドを
介在させた投資戦略など、予定していたスキームが通用しな
くなってきたことも原因の一つかもしれない。

当然ニッチ戦略で突破口を開き、あとは市場占有率を確保し
ていく作戦だが、どんな市場も流行の足が速いだけに、一企
業では大胆な投資戦略が打ち難いようだ。うま味のありそう
な分野には資金に余力のある企業がこぞって参入してくるこ
のご時世。長期に安定成長されることの難しさを感じる。

中小企業がのし上がるのは容易ではない。今は地道に一番強
い部分で戦っていくのが正攻法だろう。3歩進んで2歩下がる。

しかし、
最近全てに「供給過剰」と感じるのは私だけだろうか。
サービスやモノの、量と機能がもっとシンプルにならないだろう
か。モノは飽きるし、走り続けると人も疲弊してしまう。

「自然」から学ぶという点では、季節は過ぎ去っても再び
やってくる。陰陽のごとく寒さの次には暖かさが来る。

季節は巡るのだ。
暑さ寒さに備え、地道な準備を怠らないことが大切だと思う。
慌てたところで自然のリズムには勝てないのだから。

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