2015年11月4日水曜日

理想主義、現実主義

私見ですが、長年仕事をしていて、働く人は大体が二つのタイプに分かれていると感じます。

1「未来を展望し、今から先を創ることが好きな人」=理想主義(idealism)の人。
好奇心旺盛でアイディアが豊富。新しいことにチャレンジすることが好きですが、飽きっぽくミスも多い。子供のころ忘れ物が多い人かもしれません。(ワタシのこと?)

2「過去を洗い出し、今を作る(纏める)ことが得意な人」=現実主義(realism)の人。
分析力があり、現状を改善する能力に長け、業務のミスも少ない。一方、自分のアタマで納得しないと直ぐには動けない。失敗は少ないが、大きなチャンスを自ら捕まえにいけない傾向がある人。

決してどちがが良いというわけではありませんし、どちらか100:0という人もいないでしょう。ただ性格として、どちらかには寄っているようです。

会計士の方も、新たなシゴトを創り出すのは前者のタイプ。新しいことにチャレンジすることが好きで、独立してアクティブに活動する傾向があるでしょう。一方、現実主義の人は開拓者というよりは、得意分野を深堀してプロフェッショナルになっていきます。専門機関や企業の経理部門で働く人はこちらのタイプが多いかもしれません。イノベイティブな行動を期待しすぎるとかえって負担になります。

経営者は圧倒的に1のタイプで、参謀は2のタイプが多いと思います。
新たな分野を切り拓くベンチャーは前者で、伝統も守る老舗には後者が向いているでしょう。

中途採用の適性検査でも「動きながら考える人」と「考えてから動く人」とに分かれ、新規営業するタイプは前者で、後者は営業支援業務が向いていると言われています。現代の営業にはどちらのタイプも必要です。

結論として、組織を作るにはどちらのタイプも必要です。最初は開拓者の集まりのほうがスピードがありますが、後々は管理システムが重要になります。 つまりさまざまなタイプの人材を組み合わせることで、攻めにも守りにも強い組織になります。

もし転職をお考えの方なら、ご自分のタイプを見定め、社風や企業ステージ、そして求められている人物像にマッチする転職先を探すほうが、転職した後の後悔が少ないものと思います。

納得のいく転職をするためには、求人票だけではわからない、その組織で求められている詳細について、信頼できるエージェントに詳しくお聞きいただきたいと願っています。

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