2011年11月21日月曜日

国民総幸福量

ブータン王国の国民総幸福量(Gross National Happiness)
が注目されています。

オールバックヘアーでテレビに映った若きブータン国王は、どこか
で出会ったことがある日本人青年のようでした。

国会議事堂での演説は、先の震災からの復興を祈願したものでしたが、
日本の精神性の高さは簡単には損なわれず、今後もアジアでの
貢献を大いに期待する旨の内容を語っていただいた国王に感激した人が少なからずいたのではないでしょうか。

ブータンのGNHにおける基本方針は以下の通り。

1.公正で公平な社会経済の発達
2.文化的、精神的な遺産の保存、促進
3.環境保護
4.しっかりとした統治

まるで企業が打ち出す経営理念のようなものですね。

日本も国全体のベクトルが一つになるよう、リーダーからは
シンプルで覚えやすいビジョンが語られるといいのですが
・・・

現代のような複雑化した社会においては、進むべき選択肢が多すぎ、
従来からの民主主義ではスピードが遅いため、絶対的なリーダーシッ
プが民意をリードしたほうが物事が進むというような話を聞いたこと
があります。

企業も大胆な行動や変革が必要な場合、オーナーの決断力がものを
言いますしね。

ただ、大企業においては長期政権の代表者による不祥事もあるわけで、
企業統治とのバランスは永遠のテーマです。

国家も民意を無視した独裁に陥っては意味がありません。

国民総幸福量を国のアイデンティティーにすることは、ある意味
先進的なことではないかと思うわけです。

会社という一つのコミュニティーでも、社員総幸福量を指標すると
精神的に調和が取れた人が多くなり、自律的な行動をとるかも
しれません。

幸せになることが人生の目的で、幸せになる経過で苦難もあると
信じたい。

ちょっと精神世界っぽくなりましたが、結局豊かさとは心のあり方
で、心を鍛えることが大事なのだと思いました。

ブータン王国は人口70万人弱。
私が住む某自治体とほぼ同じですが、区長の名前も方針も思い出せ
ないというのが悲しい現実ではあります。

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