2015年6月23日火曜日

集人財

先週、会計事務所の経営支援をしている某上場コンサル会社のセミナーに、協力事業者として参加させていただきました。
会計事務所が発展するためには、「集客」のみならず「集人財」が避けて通れないテーマであるという、採用・育成についての一貫した内容でした。
東京より、むしろ地方都市から伸び盛りの会計事務所さんが沢山参集し、ご参加された若い先生方の真剣さを肌で感じました。

かつての会計事務所さんは、売り上げ1億円、もしくは職員10名くらいに壁があったように思います。一人でマネジメントできる限界がそのあたりなのでしょうか。それでも年商1億円の会計事務所にするには並大抵ではありません。最近は新興の事務所さんで10人から30人の事務所が多くなってきたように感じます。そういった次世代を担う会計人の今後の躍進が楽しみです。

一方、一般企業の採用事情も、新卒、中途ともに売り手市場です。新卒採用では大手企業が広き門であることから、中堅・中小企業の採用難易度が増しています。採用懇談会では、志望が固まっていない学生に食事を振る舞う中堅企業もあるくらいです。女性社員が働きやすさをアピールし、出前のお寿司に加え、缶酎ハイまで出てくるそうです。やり方はともかくブランド力が浸透していない企業では、それほど採用に苦労しているのです。
しかし中堅企業といっても社員数で500人から1000人規模の会社です。会計事務所で500人を超える事務所など、全国でも指で数えられるくらいですから、いかに会計事務所業界がスモールビジネスの集合体であるかが分かります。 スモールビジネスは決して悪い意味ではなく、それだけ絶対的なシェアを持つ大手が居ない業界なのですから、頑張れば多少目立つ存在になれるということでしょう。
今まさに変革期であり、「集人財」が出来ればチャンスは更に大きくなるのだと思います。

税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX