2014年4月22日火曜日

統計

学生時代、経営学部の友人が「統計学の単位を落としそうだ・・・」と話していたので、統計学は難しい数学を駆使する学問というイメージでした。
しかし統計学がいかに難しかろうと、この国の人口統計を無視してビジネスはもちろん日本という国の運営が考えられない時代です。

私が保険会社で働いていた20年も前のこと、「平成25年には4人に1人が65歳以上になるのです。老後の備えをしませんか?」などと絵空事のように話していましたが、それが現実に訪れたのです。
高齢化と少子化への対応は避けて通れないテーマです。

内閣府の予想では、このままいくと65歳以上の人口は、平成47年(21年後)には3人に1人が、72年(46年後)には2.5人に1人となるようです。
将来繰り下げられる年金支給開始時期の75歳まで現役で働き、60歳代でも中堅、40代は若手と言われる時代が来そうな雰囲気です。

たとえば平成24年の人口統計で、35歳から44歳は1880万人。
25歳から34歳のいわゆる中途採用のボリュームゾーンの人口は約1480万人で、400万人も少ないです。

最近の中途採用市場も売り手に転じ、年齢条件にこだわっていては戦力となる人材が集まりません。
アベノミクス効果だけではないでしょう。明らかに若手層の数が不足しています。

新卒人気上位企業はともかく、年齢や性別で組織のピラミッドを築く時代ではなくなっています。
組織においては世代を超えた相互理解を生むコミュニケーションの場を作っていく必要があるでしょう。

事実、税理士の先生方の飲み会などに行きますと平均年齢は60代半ばとみられ、50代前半の私は超若手です。
先生方は皆さんお元気で80近くまで普通に現役で仕事をされる勢いです。
一般の企業でも将来ありえる姿では??

仕事が好きではない人にとっては働き続けなければならないことは辛いと思います。
私も65歳くらいで社長業からは引退し、75歳くらいまでは若い経営者の下で50代60代の人材を対象にキャリア支援をしているかもしれません。

元気で長持ちするよう、ストレスを溜めず健康でいなければなりません。
自分の未来に対して(良い意味で)貪欲でイキイキと人生を楽しめる人が仕事を続けられるのだと思います。


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