2010年2月15日月曜日

税理士の市場性は

最近、独立系大手税理士法人の理事長からお話を伺う機会を得ました。

税理士業界の市場は約1兆円との事。約200万社×年50万円の会計税務
顧問料という計算らしいです。さらに他のコンサルティングやMAS業務で
成長余力が1兆円とすると、実に2兆円マーケットになります。

一方この市場でのリーディングカンパニーは所謂外資系BIG4税理士法人
ですが、一番の大手で年商100億円というから、1兆円の1%でしかありません。

TOP企業ですら1%のシェアしかない業界を有望とみるか、競争の激しい
世界と見るか、その人の考え方次第ですが、消費が減退し、どの業界でも
成長が鈍化している中ではパイの奪う事でしか成長する道は無いのだから、
小さな会計事務所だとしても売上げ拡大のチャンスはまだまだあるのは
ないでしょうか。

また、もう一つ。これから伸びようとする会計事務所に必要な要素は、
「社員力」であるとの事。確かに会計事務所は人の知的生産性向上が
利益率の源泉になるわけで、付加価値の高いサービスを提供して高収益
を上げるには、社員のレベルUPを基本とした品質の向上を地道に追及
するしかないと仰っていました。

社員力を上げるには、会計事務所に限らず、やはりやる気を出させる
仕組みが大事と思います。

ワンストップで顧客のあらゆるニーズに応えようとして、規模拡大を目指す
会計事務所は、運営の仕組みが一般の事業会社と変わらなくなってきました。

少数精鋭で何かに特化していくのか、あらゆるサービスを提供するのか、
経営の方法論に是非は無いと思われますが、

社員力をたかめるため、経営者がそれ自体を真剣に考えているか、
自営業としてしか考えていないのか、自ずと結果には差が出てくるのでしょう。


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