2015年10月6日火曜日

連携

ラグビーワールドカップで活躍する日本代表の戦い方を見て、タックルの際、相手を止めてボールを奪おうとする動きが、とてもよく訓練されているように見えました。低く当たって動きを止めたあと、次の選手がボールを奪いに行く。選手たちは、本当に犠牲心の塊です。フォワードを中心に、巨体選手相手に怯まず、ぶつかって前に進む連携した動きに感動しました。

連携ということでは、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が合意を得たとのこと。大国の脅威にスクラムを組んで守り、健全な成長を目指そうということなのでしょう。

さて、弊社(レックスアドバイザーズ)が 9月末決算であるため、ここ一年の会計人の人材紹介について簡単に総括してみます。
過去一年の主なプラス要因としては以下の通りです。
・紹介決定件数の増加。前年比約145%up
・転職決定者の平均年齢が上昇。34歳→35歳(弊社扱い)
・監査法人の会計士試験合格者中途採用が3倍増(弊社扱い)
・一般企業求人が全般的に増えI、PO案件の求人増。(求人数140%up)
一方、マイナス要因としては、内定承諾後の辞退者増加。約2%→約4%

総務省の統計では、今年8月の有効求人倍率が1.23倍であるように、多くの業界で人手不足です。2013年度が(求人数より求職者者数が多い)0.97倍であったことを考えると、この2年で売り手市場に一変したわけです。3~4年前と違い、監査法人、税理士法人、コンサル系はともに採用難に陥りました。

ただ、いち早く採用要件や選考方法の見直しなど、変化に対応した取り組みができている求人先は、採用予定人数を確保しつつあります。 やはり、採用に成功する一番の要因は選考の速さです。そして、伸びている企業には、必ず良い採用担当者がいます。エージェントとの情報共有等の連携が、歩留まりの上げるコツでもあります。 また、少人数の会社であれば、経営者が積極的に関わらないと人財は採れません。応募者からみて、面接官に何か違和感を感じるような求人先は、良い採用が出来ていないかもしれません。

監査法人でも、あと1年くらいは積極採用だと思いますが、徐々に選考のハードルが上がってきたようです。採用人数も、しばらくすると落ち着いてくるでしょう。選べるときもそんなに長くは続かないかもしれません。

転職希望者の方々にとっても、タイミングを逃さないためには、市場の状況についてエージェントと連携できていると良いと思います。


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