2011年9月20日火曜日

SNS以前に考えること

最近の日経ビジネスで「企業に広がるSNS疲れ」という記事
がありました。

個人の情報発信として生まれたブログ、ツイッター、そして
フェイスブックなど、様々なソーシャルメディアが企業の
マーケティングツールとして一般化しつつあります。

しかしその一方で、企業を代表して発するSNS上のコメント
は影響が大きく、思わぬ返り血を浴びることもあるという内容
でした。

今朝の新聞でも、航空管制官による機密情報漏えいが、個人
のブログから発信されたという記事がありましたが、まさに
組織の一員としての責任の重さと、情報を発する個人のモラル
やインテリジェンスを考えさせられる事象だと思いました。

弊社もこのようなブログ・メルマガなどを発行していますが、
チェック漏れで、誤字・脱字や正確でない情報を発信して
しまう事が稀にあり、正直肝を冷やす場面があります。

実際、個人情報を沢山保有していますので、情報発信には
十分に注意を払うよう努めています。


安価に認知度を高められるマーケティングの手段が増えたこと
は、ベンチャー企業にとっては歓迎するべきことなのですが、
実際の情報発信と業績反映の相関性を計るのは難しいものです。

大手企業については、クロスセルなどと言って特に多くのメデ
ィアに露出していますので、各メディアが其々どれくらい売上
に貢献するかは測定しきれないとは思います。

しかしネットによる情報発信無くして、企業マーケティングが
成り立たなくなっていることも事実です。

購買行動として、AIDMAが一般的ですが、ネットでの購買行動
としてAISASという概念も現れてきました。
Sはサーチ(検索)とシェア(共有・商品評価)です。

消費者のネット上での認知・検索そして購買・評価が、企業の
業績に影響することを認めざるを得ません。

どちらにしても、ネットを活用した企業の広報活動においては、
組織が外部に情報を発信する際のチェック体制の強化と、組織
に属している者の常識とインテリジェンスが問われてしまいます。

基本は社員一人ひとりが組織に属していることの責任を自覚して、
情報を発信する際はその組織の代表としての責任と貢献を考え
なければならないということを徹底するしかないでしょう。

現代における正社員とは、一つのプロジェクトのマネージャー
そして経営執行者としての行動が求められるのだと思います。

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