2015年9月2日水曜日

温故知新

東京のホテル御三家と言われる「ホテルオークラ」が建て替えにより、8月末で本館が閉館になるというので、最後にひと目見ておこうと思いたち、日曜の夜に行ってまいりました。 21時過ぎだというのに、広いロビーには別れを惜しむ人たちが大勢いて、独特な吊り下げ式の照明をバックに写真を撮ったりして、それぞれの思い出を語り合っているようでした。

私自身はオークラを常時利用するようなセレブではなく、大学卒業時の謝恩会や、その後数回の会合で利用した程度なのですが、あの凛とした東洋的な雰囲気が好きでした。レストランでは、高級中華のフカヒレスープが驚くほど美味だったのを覚えています。

かつてビートルズが泊まったキャピトル東急ホテル(旧赤坂ヒルトンホテル)にも、やはり広いロビーに大きな生け花があり、薄暗くも厳かな雰囲気がありましたが、建て替え後は外資系のホテルっぽくなってしまったのが少し残念でした。オークラも高層ビルになるそうですが、古き良き時代の雰囲気は残してほしいですね。

2020年の東京オリンピックに備えて、今後その他でも海外の方たちの受け入れ準備が進みますが、日本らしさを残すことはとても大切だと思います。
海外の方は寺社仏閣や着物文化から日本の格式を感じていますし、礼儀正しさや高い倫理観など、日本は世界から敬意をもって認められる国になる資質をもっています。

国内需要も労働人口も縮小傾向で、かつての成長イメージから脱却しなければいけません。しかし、日本人らしい勤勉さや使命感をもって持続的な成長を目指せば、新たな革新を生み出し、まだまだ新しい産業が出てくるのだと信じています。温故知新ですよね!


税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX