2015年1月27日火曜日

組織の課題

組織の課題 ここ最近、経理、財務、総務の管理マネージャーや内部監査など、管理部門人材の紹介依頼が増えています。
リーマンショックの傷が癒えて、業績拡大への道筋が見え、あらためて内部管理体制を見直そうという企業が多いのだと思われます。

当社はどちらかというと、新興市場に上場するような成長企業への人材紹介に力を入れてきました。組織が固まっていない企業のマッチングは、難易度が高いですが、遣り甲斐もあります。歴史が長くはない上場企業は組織体制が頻繁に変わり、人の出入りも多くなる傾向にありますから、そこで働く人も変化に対応できる柔軟性が必要です。それでも、成長過程で変化していく組織にいると、色々な経験が得られます。それらの企業では先を見越した攻めのバックオフィスが求められるでしょう。

新興企業において、上場する旬な時期には人材が集まり易いですが、しばらくすると少し目立たなくなる傾向が見てとれます。 しかしながら、上場のイベントを乗り越えてからが管理部門の力が試されます。
大企業でなくても、上場企業として発行市場に対し成長をアピールし、正しい開示をしていくことが求められているため、それに耐えうる少数精鋭の管理部門を作ることが必要だと思います。人材が定着しないと組織作りは道半ばでとん挫するでしょう。

企業が成長するには、経験則だけでなく会計や人事労務の法制度にナレッジベースがある人材がいると安心です。 企業によっては、業績低迷期に管理部門のコストを気にして縮小し、管理体制の弱体化を招いた例もあります。フロントで数字を作る立場でなくても、管理能力があり、人を育てられる中間層が組織作りには必要です。 バックオフィスの人材要件としては、単なる業務スキルだけではなくヒューマンスキルが伴います。

フラットで風通しが良いような組織が心地良いように思われますが、組織の縦にも筋が通っているほうが、キャリアステップが見えやすく、結果的に人材が定着するのではないでしょうか。

組織作りは永遠の課題ですね。

税理士・公認会計士の転職相談、採用支援ならREX