2012年12月26日水曜日

「冒険の旅」

先週末、映画「ホビット 思いがけない冒険」を家内と観に行きました。 IMAXの3D版はとても迫力ある映像で、ハラハラドキドキの展開も相まって上映時間が3時間でも退屈しませんでした。

掻い摘んでストーリーを話せば、人の良いホビット族のビルボ(主役)が、祖国奪還の旅に出るドワーフ族に随行する冒険活劇なのですが、普通の生活をしていた人でも少しの勇気があれば人の役に立てることを教えてくれるというような内容でした。

ある意味、我々の人生も"思いがけない冒険の旅"そのもので、その旅が変化に富んだアクティブなものになるのか平坦になるのかは、その人の選択によるところです。

チャンスを掴むにはある程度のリスクも伴い、未知への挑戦というリスクを恐れていては新しい自分を発見することはできません。

転職も人生の転機として新たな挑戦ができる絶好の機会です。

転職希望者の方々が動く理由はさまざまですが、前向きに転進できるようサポートしていきたいと考えています。

リアルな世界に住む私たちの人生は、ハリウッド映画のように壮大でスペクタクルなものではないかもしれませんが、平凡ながらそれぞれに感動のドラマがあるはずです。どれだけ今の自分に挑戦できたかで将来の達成感や喜びにも差が出てくるのではないでしょうか。

この目まぐるしい近年の情報化社会にあっても、新たなチャレンジは自分の心と向き合わないと解決できない問題です。素直に現状を反省し新たな自分を発見できれば、毎日が楽しくなってくるでしょうね。

新しい機会を見つけ冒険が出来る心構えを整えるためにも、年末年始は自分と向き合う貴重な充電期間にしたいですね。

今年もお世話になりありがとうございました。
皆さまにとりまして、来年も思いがけない素晴らしい出会いと感動に溢れた年になりますよう、心からお祈りしています。

よいお年を。

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2012年12月18日火曜日

「期待とのギャップ」

今回の衆議院選挙では民主党政権への失望から旧政権の自民党へ票が大きく揺り戻した感があります。

震災そして原発事故で当初の政策が思うように進められなかったということも言えるでしょう。
しかし期待を裏切り全てがダメの烙印を押されたような民主党の惨敗ぶりでした。
この3年間は何だったんだろうという声も多いですね。

期待とのギャップが大きいと、時として真逆の行動を起こさせることになります。
新たな第三極より旧勢力を選んだのは、この“揺り戻し”で元にもどってしまったせいかもしれません。

私共の分野で転職者の話になりますが、
希望を持ってキャリアチェンジをした若手人材が短期で元の業界や職種に戻ってくる例が多いです。

・監査法人から転身したものの、そこには公認会計士でなければ出来ないという仕事はなかった・・・
・税理士事務所から一般企業に転職したけれど、税務をスキルアップすることは出来そうにない。やはり会計業界に戻りたい・・・

期待とのギャップは常にあります。

財務諸表の作り手となり、
企業の発展に貢献したいという当初の希望にウソはなかったとは思いますが、離れてみて現実とのズレを痛感した方も多いと思います。

税理士法人(事務所)などでも一般企業に比べてまだまだ組織として整備されていないため、一度は企業に憧れを持ちますが、プロフェッショナルとして経験を積み、長期に働けるスキルを蓄えることができると考えて戻って来る人がいます。

離れて初めて思う過去の・・・・どんな関係も似ているかも。

何もせず朽ちるのを待つより、
たとえ失敗してもチャレンジして次へのステップへ進もうとしたほうが、得るものは多いのでは?私がベンチャー起業経験者だからでしょうか。

さて、福岡に続き先週は札幌に行ってまいりました。
情熱溢れる北の地の会計人に触れ、元気をいただいてきました。

忘年会もあと数回はありそうです? 
どうか御身体お大事に。


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2012年12月11日火曜日

「競争と協業」

REXの岡村です。
先週、福岡に行って参りました。
ここ数年、IPOをサポートする専門家の勉強会に参加しており、
年に2~3回地方の証券取引所との共催による分科会にも参加しています。
今回も複数の会計人そして金融機関の方々との出会いがありました。
ナニナニ遊びじゃないの?と言われるかもしれませんが、
福岡や札幌など地方経済の実情を知り、
そこで得た親交とご縁はその後のビジネスに生かされると信じたいです。

全事業所の支店割合が福岡市では約3割、札幌市で約2割と、
それぞれ支店経済都市と言われるだけに、
同業者での情報交換の場も多く、ライバルと言えど良い意味で
協力し合う関係があることを再認識しました。
士業と金融機関の結びつきも強いと感じました。

とくにIPOに関しては専門分野の違うコンサルタント同士や、
VC、証券会社など金融機関の協業が不可欠です。
競争と協業のバランスが地方都市で生き抜く知恵なのでしょう。

リーマンショック後、底を打った感があるIPO市場も、
ここ1~2年やや上向き傾向にあるようです。
元気の良いIPO企業の求人依頼が増えてくればいいなと願っています。

さて、税・会計を共に勉強するという点で以前より
会計人同士の結びつきは強いですが、
協業することにはまだ慣れていないような気がします。

ただ、ここ数年IPO支援だけでなく企業が継続繁栄するため、
事業承継やM&Aなどで複数の専門家が同一の案件に関わるケースが多くなってきたようです。
独立している会計士の方も税理士法人からデューデリを依頼される件数が多くなったと言っていました。

企業永続の支援者を目指すならば、
違う専門分野を持つ会計人同士のネットワーク作りは生き残り戦略の一つだと思います。
医療分野で言えば地域医療と大病院との連携に似ていますね。

それぞれの専門家の得意分野をオープンにすることは、
パンドラの箱を開けてしまうようですが、
強みを鮮明にすれば必ずユーザーの利便性を高めることになるでしょう。

顧客を探す、獲得する、相談に乗る、実務に従事する、そしてフォローする・・・
全て一人で行うのは不可能ですね。

会計業界にも流通革命を想起する業界再編の波が来ていると感じます。



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2012年12月5日水曜日

「メンテナンス」

中央高速のトンネル天井が崩落したという事故のニュースは衝撃的なもので、
あらためて成熟期を迎えているこの国のインフラが
抱えている問題を考えさせられました。

マイカーで八ヶ岳あたりに行った人なら皆通ったことのある笹子トンネルです。
誰もが同じ危険にさらされていたことに恐ろしさを覚えます。
事故に合われた方々やご家族は本当に悔しい思いでしょう。
何故そのタイミングに・・・と皆が思うはずです。

建設後35年も経過した笹子トンネルで事故が起きたことは、
震災に端を発した原発問題に通じます。
適切なメンテナンスをしなかった「人災」と言えるかもしれません。

もはやこの国のインフラのほとんどが老朽化に直面しており、
新しく作ることよりも維持管理することが喫緊の課題であることを、
事故は物語っています。

少子高齢化による人口減をこのまま放っておけば、
老朽化したコンクリートの高層住宅やオフィスビルはどうなるのでしょう?
マンションの修繕積立費が不足する例もあるようですから、
将来建て替えられないで廃墟化するビルが出てしまうのではと心配です。

とにかく人間が作った大抵のモノは老朽化または
陳腐化してしまうわけですから、メンテナンスが不可欠です。
そのためのコストも考えなければいけません。

もちろん我々ビジネスパーソンだって、40年間働き続けるためには
身体そしてスキルをメンテしながら
劣化を防がないと仕事が無くなるコワい世の中です。

実際、スキルの陳腐化を防ぐために
転職をする人が多いですね。
転職相談をしている私の仕事、実はキャリアのメンテナンス業だったりして。

インフラの再生、組織の再生、キャリアの再生・・・
考えると奥深いですが、まずは身体をメンテして年末まで頑張りましょう。



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2012年11月27日火曜日

「何も起こらないことの不安」

かつて保険会社で使われてきた古典的な営業トーク。
「人生は決して平坦ではありません。上り坂あり下り坂あり、
そして“まさか”があります。その“まさか”すなわち、万が一に備えましょう!」・・・

リスクに備えることは事業活動においても重要なことだと思います。

万が一とは言わないまでも、小さな想定外は毎日起こりますね。
それはどこの会社でも同じでは?
前向きに取り組まないと小さな綻びから大問題に発展することもありますね。

・大メーカーが戦略を見誤り、依然として量産体制にある。
・グローバル化の声に浮足立ち、足元の国内消費者ニーズに気づかない。
・時流に乗った企業の慢心が人財流出を招き、成長を鈍化させる。

それらには必ず兆候があったはず。
日本企業に元気がなくなってきたのは、リスクマネジメントを
疎かにしてきたことにあるかもしれません。

私共人材紹介の現場では同時進行で
日々多くのプロジェクト(案件)が動いており、しばしばどこかで進捗が滞ります。
発端がクライアントの場合もキャンディデイトの場合も
私どもの至らなさによる場合もあります。
採用側の事情が変化した、
候補者の志向が変化した、候補者の意思確認のズレやハンドリング不足といろいろです。

ある案件において、想定したステータスと違う動き(変化)が起こると、
順調には事が運ばなくなるわけです。

どこの誰が問題ということではなく、その時点でのクライアントと
ユーザーの意思の変化をキャッチアップして、最新のニーズを充たすために
最適なマッチングを提供するのがエージェントの使命であり、
絡まった糸(問題)を解いていくのが弊社の特長でもあります。

上手くいくことだけを前提に考えている人にとっては、
もの凄くストレスがかかる仕事です。状況によっては仲介者が
泥をかぶったほうが上手くいくこともあります。
謝ることも多いですから頭を下げることに慣れていない人には耐えがたいでしょう。

不測の事態が起こった時にこそエージェントの力量が問われるわけですから、
トラブルは解決するためにあると、前向きに捉えたいです。

アクシデントは何も起こらないほうが良いに決まっていますが、
順調だと逆に不安になります。何か落とし穴がないか探してしまいます。

ビジネスは厳しいですが、この不安を乗り越えて、顧客の期待に応え、
マッチングを結実させた時の感謝の言葉が何よりの報酬なのです。


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2012年11月20日火曜日

目標設定

何事も目標がないと漫然と時を過ごしてしまうことに・・・。
秋口から体力増強(回復)を図る目的で毎週1回ジムに通って3カ月が経ちました。
有酸素運動を1時間、筋トレ30分、そしてストレッチを30分程度行うといった、
決してハードではないメニューをこなしています。

最初は腰痛の改善で始めたジム通いです。
おかげで体調が良くなりバテなくなりましたが、
その分酒量が増えて内臓脂肪の数値は逆に悪くなりました。
夜の至福の時間に嗜むワインとチーズが元凶と予想しますが本末転倒ですね。

そこで食事を一日2食にして肝休日を作り、
炭水化物を減らして間食もほどほどにして、
今までになく体調管理を意識し始めました。
ただ、急に筋トレをキツめにしても筋肉痛が残るだけですね。
今朝もクシャミをしたら腹筋上部がツリました。
(腹筋が割れるまでの道のりは険しい)

十数回ジムに通ったからと言って筋肉量は簡単には増えません。
甘くないです。やはり地道に継続するしかないようです。

数値的目標は体脂肪率の低下と筋肉量を増やすこと。
そして内臓脂肪の数値改善。体重はあまり気にしないことにしました。

仕事も同じで、やみくもに仕事量を
増やしただけではキャリアアップになり難いです。
量を増やしたら、その効果測定をして、やり方を改善して行かないと精度も高まらない。
考えれば分かることですが、仕事の質をどうしたら上げられるかは、
先ず現在の地点(実力)を知ることです。
仕事で達成感を得るには到達点を明確に決めておくこととと改めて感じます。

アクションの量に対してどれだけの成果を出したのか。
仕事量に対する成果の打率を上げたいところですが、
大事なのは目標設定をしっかりすることです。

受験勉強に取り組んでいるころは合格が目的だったと思いますが、
仕事を始めると合格は手段だったことに気がつきます。
例えは悪いですが、外国旅行に行くためのパスポート取得と同じです。
旅を充実させるには計画と行動次第。

プロジェクトメンバーと協働する仕事なのに
自分だけのペースで仕事をしていないか。
お客様に喜ばれるタイムリーな情報提供をして、
ストレスを与えないよう決算・税額決定など申告手続きのスケジュールを組んでいるか・・・。
いろいろあると思いますが、キャリアアップも自分次第。

皆同じ時間を与えられているわけですから、
漫然と過ごさないためにも成果に近づく仕事を心がけたいですね。



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2012年11月14日水曜日

学生サークル

先日、大学スキーサークルの設立45周年パーティーがあり、
18歳の現役一年生部員から上は65歳の大先輩まで
大勢のOB.OGが集まりました。

最近の大学サークルは男女ともフットサルやダンスなどが主流と聞き、
少子化や嗜好の多様化そして金銭的理由などで、
お金と時間を費やすスキーサークルには厳しい時代となっています。

我がクラブもご多分に漏れず部員が少なくなってしまったものの、
危機感を抱いた若いOB.OGの献身的サポートによって
伝統を受け繋いでくれています。
本当に感謝の気持ちで一杯です。

たかが学生サークルと言えど、技術向上、イベント開催、
仲間作りなど、多様な目的で参加する部員を一致団結させるのは大変で、
夏場のトレーニングはもちろん、冬までモチベーションを維持させるための
イベントやレクレーションには、幹部の企画力と苦労が多かったと思います。

学生サークルもコミュニティーであり組織です。
部員の勧誘(採用)と幹部育成はチームの存続維持に一番大切なこと。
メンバーのやる気を起こす環境を整備するという点では会社組織と共通していますね。

私もかつては部長としてメンバーのベクトルを
一つにしようと試行錯誤して悩みましたが、
力で抑えるトップダウンには限界があることを学びました。

人心を読まない雇用主はトップダウンでのマネジメントをしがちですが、
決してブランド力の高くない少数組織が拡大を目指すならば、
自律的に動けるメンバーの採用・育成が不可欠です。

とくにトップはビジョンを繰り返し語り、
自ら襟を正して行動しないと良い人材は定着しないのだと切に感じます。

元気な学生たちと飲み明かし、フレッシュなパワーをもらいました。
ありがとう。50周年目指して頑張ろう!


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2012年11月6日火曜日

転職力UPの秘訣

「日経新聞を読むのはビジネスマンの常識!」と教え込まれた世代です。
ニュースはネットで見てますよと、若い人達には鬱陶しがられるかもしれませんが、
日経新聞を毎日読む習慣は必ずビジネススキルを上げてくれます。
知識の幅を広げるためにもWEB日経と使い分けしてはいかがでしょう。

ネットの記事や検索は自分が現在有する知識や興味の範疇で見てしまいがち。
紙面のほうが偶然得られる情報は多いですし、
興味だけでネットサーフィンしていくと、あらぬ方向に拡散してしまって、
それはそれで楽しいけれど最初の目的からは逸脱してしまいます。(私の場合ですが)
新聞では紙面毎の共通したテーマで連続性ある情報を得られます。
私も全部は読めませんが仕事に関連するところは必ず見ています。

当社コンサルタントの場合は、とくに企業業績に関する情報が仕事に直結します。
「企業」「投資・財務」「マーケット」などの紙面から
取引先企業の動きが分かりますし、内外景気のトレンドが掴めます。

求人の背景には必ず業績が関係します。
見通しが明るくないと企業も人の採用には躊躇しますから、
求人は景気の先行指数と考えてもよいと思います。

会計士・税理士の皆さんもそうだと思いますが、
お取引先企業があってのコンサルティングです。
同業他社の情報や景気対策についての情報は
キャッチアップしておきたいところです。

11月6日の日経新聞朝刊に出ていましたが、
来年3月末の金融円滑化法の終了をひかえ、
最近関東財務局が複数の金融機関を「経営革新等支援機関」と認定し、
それら銀行などは税理士や経営コンサルタントなど
専門家と協力して中小企業経営を支援していく・・・

このような記事は中小企業をサポートする税理士・会計士の方々の
営業活動に関係するのではないかと思われます。

会計人の方々も税務通信や経営財務など業界紙を
読まれているかと思いますが、
一般常識も養える日経新聞は情報の宝庫です。
転職の採用面接では候補者が幅広い見識を持っているかを測ります。
知識をアウトプットする力そして視野の広さは転職力に通じます。
ビジネススキルを身につけるためにも日経新聞はお勧めです。
なお、日経から宣伝料はもらっておりませんが、
時々広告費は払っています。
広告効果が下がっているのは若い人が読んでいないからでしょう。

そういう意味でも・・・、
是非日経新聞を読んでほしいのです! (お願いかっ?)

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2012年10月17日水曜日

10年の軌跡

10月17日は弊社10回目の設立記念日です。
朝礼でメンバーの一人から会社での写真を
まとめた記念アルバムをもらいました。
改めて多くの人に支えられているのだなと感激しました。
関係者の皆様、お客様、利用者様、自社メンバー、
そしてそのご家族・・・感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

2002年に会社を設立した時点では、
人材紹介業を専業にするとは想像もしていませんでした。
生意気にも経営コンサルティングを作ったつもりです。
しかし経営コンサルティングという事業内容が分かり難い会社は胡散臭いと思われるようです。
始めて某都市銀行に口座を作りに行ったときも、
個人口座と違い全く歓迎されなかったことに驚きました。

顧客の成長を支援するコンサルティング、とくにIPOを支援するような事業を志向し、
人材紹介という分かりやすい事業に特化してからは、
IPOや不動産金融の盛り上りに乗って会社は軌道に乗りました。
メンバーも増え右肩上がりの成長が続きそうと思った矢先、
ホリエモン事件を契機として株式上場のハードルが上がり、
サブプライムローン問題、そしてトドメはリーマンショックで勢いのあった
新興企業向けの人材サービスが厳しくなってしまいました。

2009年は売上げが大きく落ち込み会社最大のピンチでしたが、
リーマン前に銀座から移転するなど早めに手を打ったおかげで収支は再び改善しました。
どんなときも顧客中心に考えることで事業は続けられると信じていました。
当社が金融危機を乗り越えられたのは、
優良なお取引先と能力の高いユーザー(登録者)に恵まれたことにありますが、
一番はメンバーの頑張りに尽きると思っています。

企業は人なりと言いますが、人のヤル気次第である程度の危機は
乗り越えられるものだという貴重な経験を得ました。
家族とくに妻の理解と協力も大きな力になっています。

過去10年への感傷もそれほどなく、振り返る暇もないのですが、
関わる全ての人に感謝して、これからの10年の航海を楽しんで行きたいと考えています。
今後とも宜しくお願いします。

さて、今週の金曜日に大阪証券取引所でセミナー講師を務めさせていただく予定です。
演題は「人材の育成・定着を促す強い管理部門を目指して」というテーマで、
私と会計コンサルティング会社の代表の方でお話します。
http://www.ose.or.jp/event/listed_detail/828  大証のホームページに掲載されておりますので、お時間ある方はどうかいらっしゃってください。


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2012年10月10日水曜日

「経営者イズム」

先般の連休で、会社の旅行に行ってまいりました。

目的は観光というより研修合宿です。
スポーツあり、ミーティングあり。
体も頭も使って盛りだくさんでした。
メンバーもいろいろやらされて疲れたことでしょう。

当社の事情としては、
期首方針の共有と社員相互の理解を計るためですが、
年間予算という共通目標を強く意識してもらいたいと考えました。

一般的な言い方をすれば、経営方針の刷り込みであり、
悪い言い方をすれば、(あえて)洗脳ということになります。
社長の考え、すなわちイズムの浸透で社員は安心すると思うのです。
よく稲盛イズムとか松下イズムとか言いますよね。

最近の統計上、転職理由の第1位は、
「会社の将来に不安を感じて」なのですが、
その中でも経営者の資質や手腕に問題があると
感じて去っていく社員が多いのです。
経営者にとっては背筋が凍りつく事実です・・・
一つの方向に勝手に向かっていくと思い込むのは幻想であって、
意図的に向かわせなければ、思うように進みません。
この辺りを甘く見て、「そうするはずだ」「そのようにするのが当然だ」と思い込み、
経営者の考えを浸透させていない会社も多いはず。
どんなに少数でも能力のある社員に働いてもらおうと考える経営者は、
本気で意思を伝えなければいけないでしょう。
成長が鈍化する今の世の中、乗っているボートが前に進まないなら、
社員は成長するボートに乗り換えてしまいます。

義理人情だけで社員の心をつなぎ止めるのは
土台無理な話と肝に銘じて、経営者は一貫した厳しさと
社員満足度の向上とを両立させる努力をし続けなければならないのです。

乗組員の命を預かる船長の宿命です。
事業の成長と継続は大仕事ですが、遣り甲斐ありますしね。


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2012年10月2日火曜日

「スキルって何?」

食欲の秋到来ー。
最近は皮ごと食べられるブドウが沢山売られていますね。
私、10月生まれのブドウ好きです。
デラウェアを3つづつ食べるスキルを持ち合わせています・・・?
無駄話は早々に、
この時期の転職相談の特徴ですが、
随分と先の転職を目指し登録される方がいます。
来年の繁忙期後とか2年先とかに転職を考えているが、
それまでにどんな勉強をすればよいか。
またどんなスキルを身につけておけば転職に有利か、
というような相談が多いです。
主に20歳代で初めて転職する公認会計士の方に多く、
「さすが有能な会計士の方は準備がいいな」と思う一方で、
転職相談ではご自身のスキルを再確認する機会にしていただいています。
スキルとは、「訓練によって身につけた技能」ということなのですが、
正社員の転職で求められるのはテクニカルなスキルだけでなく、
どちらかというとヒューマンスキルのウェートが高いです。
会計士・税理士の皆さんにとっての技術は、
会計や税務の専門知識や経験または英語力と
認識されているケースがほとんどです。
ヒューマンスキルというのは
「円滑な人間関係を築くうえで必要な技術や能力」のこと。
極論すれば、人に好かれる能力と技術を持っている人かーという評価です。
このヒューマンスキルの高い人ほど採用面接を突破します。
話し方、聞き方、説得力やその態度、全てが大事です。
・相手の考えを引き出す技術(聞き上手)
・自分の考えを理解できるように伝える技術(伝え上手)
・相手の立場に立ち適切なアプローチをする技術(洞察力)
これらは、日ごろ働いている職場の中で、
顧客とのリレーションを高める努力の中で、
また社会的活動の中で磨かれていきます。
ご本人の反省と気づきの連続でらせん状に
高まっていく技術だと思います。
確かに英語力やコンサルティング経験は重要であるものの、
最後は“人間力”で差がつきますね。
健全な問題意識、明るい対応、素直さ、清潔感・・・
好かれる人の共通点はいくつもあります。

どうしたら第一印象をよくできるか。
口角を上げて、
私達エージェントの前で試してみてはいかがでしょう。

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2012年9月19日水曜日

「正社員の地位」

イトーヨーカドーが今後パート社員の比率を
9割に上げるという記事を目にしました。

優秀なパートには昇給だけではなく、
店長への登用も制度化するとのこと。
パートさんを蔑視するつもりは毛頭ありませんが、
パート社員という不安定な立場で店長として果たして
先を見通した店舗運営が出来るのだろうかと思った次第です。

一方、パートの売り場スタッフを増やして衣料品など
接客の機会も増えれば売上げが増やせるという利点はあるようです。

サービス業は分業化してパート社員を活用しやすい業態とは思いますが、
若いパート店長に指示されるベテラン正社員・・・・
世知辛い世の中です。

優秀なパートは店長以前に正社員に登用されるのが
従来のキャリアパスだけに、どんな組織形態になるのか、
業界のリーダー的立場である同社の動向を注目したいです。

確かに人口の縮小や高齢化により消費者への
新たなサービスの仕組みなど見直さないことには、
大手小売がコンビニ、ネット通販など他の業態に
シェアを奪われてしまう危機感があると思います。

弊社は中途の正社員採用専門の人材エージェントなのですが、
最近は管理系職種についてもコンパクトな組織の維持を目指し、
正社員採用を抑えてアウトソーシングが進んでいる気配を感じます。

マネジメントする正社員と助っ人となる
専門家の組み合わせが課題となっています。

人材をコストと見るか、未来を切り開く資産と捉えて育成するか。
市場が縮小する中で雇用継続と企業存続のせめぎ合いが続きます。

力がなければ正社員の地位は安泰ではないのです。

さて、敬老の日が過ぎましたが、
100歳以上の老人が5万人を超えているとのこと。
テレビでは顧問として企業で働く
100歳のサラリーマンが登場して驚きました。
電車通勤し、一日7千歩も歩いているようですが、
こちらは見習わないと・・・


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2012年9月11日火曜日

「コンサルティングについて考える」

コンサルティングが利益を生む時代です。
価格を下げたくないのなら、
コンサルティングに力を入れるべきだと考えます。

今では家を買うときも、デパートで化粧品を購入する際も、
保険加入でもコンサルティングのアプローチがとられています。

会計業界でもコンサルティング・フィーのウェートが
高い事務所は大概利益率が高く、スタッフの給料も高いようです。

顧客から受け入れられるアプローチ方法を考え、
コンサルティングの仕組みを更に洗練させることが
拡販への道となるのですが、コンサルティングの
ノウハウやマインドを組織に定着させることは簡単ではありません。

コンサルティングで食べて行くという覚悟がいります。

従来、税理士や公認会計士の専門家は、
専門知識がどれだけインプットされているかどうかを重視し、
一方、営業の仕事は目に見える結果、
すなわち数字を作るアウトプットにのみ注目してきた傾向があります。

知識吸収重視の会計人と、
結果重視の営業という対極の構図になりますが、
実際はどちらの職種も「コンサルティング」を行っていくならば、
インプットとアウトプットのバランスが大事です。

あらためて考えますと、コンサルタントは企業経営などについて相談を受け、 診断・助言・指導を行うことを職業にしている専門家であり、
コンサルティング【consulting】とは、
専門家の立場から相談にのったり指導する、
また企画・立案を手伝うサービスのことです。

コンサルティング手法を活用する営業マンは、
商品知識はもちろんのこと、顧客属性や業界特性の知識、
そして売り方や対面交渉スキルなど専門性が
高くないと売り続けることはできません。

私共人材エージェントのコンサルタントも、
顧客の問題を解決するアプローチを心がけ、
顧客やユーザーである転職希望者の声をよく聞き、
さらに内なる声にも耳を傾け、目標の達成をお手伝いしています。

顧客のゴールを見届けることが私達のゴールでもあるのです。

顧客に寄り添った本物のコンサルティングを実行できる
人材を育てることが私の仕事です。


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2012年9月5日水曜日

“秋波を送る”買い手企業

シャープと資本提携するという台湾の鴻海(ブランド名:Foxconn)。
「ホンハイ」と読めるようになったのは、
ここ最近という人もいるのではと思いますが、
誌上にこれだけ登場すると気になりますね。

数年前からシャープに“秋波を送ってきた
”ホンハイさんもなかなかの交渉上手で、
揺さぶりをかけてシャープの株価下落をじっくり待っているようにも見ます。

最近の交渉手順を見ていると、
まるごと手中に収めようとしているのではと少し勘ぐってしまいます。
一方シャープは大企業の舵取りの重さを感じます。

さて、この“秋波を送る”とは、辞書では
「女性が男性の気を引こうと媚を売るような眼つきで見ること」などとありますが、
「ラブコールを送る」と同様、M&Aの記事に買う側の態度を表す言葉としてよく出てきます。
秋波の語源は中国語で秋のころの澄んだ波。
美人の涼しげなまなざしに通じるものがあったようです。
さすが昔の中国人は目の付け所がシャープです。

でも企業買収でお金を出す側が流し目なんてちょっと気持ち悪いですけどね・・・
見た目は媚を売るようにラブコールを送っているようだけれども、
腹の中は真っ黒。
丸呑みしたい魂胆ありありで・・・・M&A交渉につきものの生臭さです。

ただ、なんといっても液晶技術で一世を風靡した
あのシャープがもしかしたら買収されるかもしれないというのもショックです。
ソニーやパナソニックも同様にリストラをしている状況で、
家庭用テレビで稼いできた日本の家電メーカーの苦悩が想像できます。

SANYOの例にあるように大手メーカーには再編の波が来ています。
大手企業だから安心という時代ではないんですね。

それは安定企業を志望される転職希望者の方々も理解しておく必要があります。
安定は自分の腕で築いていくのが正しいと思うわけです。

それにしても、商品開発力のある日本が誇るシャープさん。
復活に向けて頑張ってほしいです。

最近娘が紛失した携帯電話の代替がシャープのAQUOS携帯でした。
AQUOSブランドの行方が気になります。


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2012年8月28日火曜日

「中継ぎの条件」

プロ野球もパリーグが混戦模様。
前半戦は低迷していた西武がいつの間にか上位に現れました。
抑えピッチャーの復活が躍進の要因らしいです。
近代野球は先発・中継ぎ・抑えの分業制。
先発完投型は投手のお手本ですが、
良い中継ぎと抑えが揃っているチームが長いシーズンでは有利ですね。

さて、日経を読んでいたら
日本中継ぎ経営者協会という社団法人が発足するとのこと。
いよいよ経営者の中継ぎが登場しましたか・・・

社長に何かがあったとき、多くの場合は外部の人よりは
社長のナンバー2にあたる役員が一時的に経営を執行することになるでしょう。
しかし、社内に人材が居なければ中継ぎ経営者の要請もあり得る話かと。
実際、創業経営者の後を継ぐ人材の実力不足で
会社が傾くことも少なくなりません。

中継ぎ経営者の候補人材が“税理士・公認会計士資格者”
というのは確かに頷ける話ではあります。
さまざまな会社の経営を見て来ている数字の専門家ですから、
効率的な経営をすることは可能でしょう。

ただ、私の感覚から言わせていただければ、
経営を知っている有能な税理士・会計士の方々が必ずしも、
経営者として優秀かどうかは何とも言えないところです。
やはり経営知識だけでなく、経営者として業績を上げた人が適任だと思います。
経営も真剣勝負の世界です。
ルールを熟知する審判経験者だけではプロ野球の監督はできないですよね。

どんな中継ぎ経営者が現れるのか期待していますが、
知識や知恵を利益に変えられることが良い経営だと思いますので、
そのポイントが分かっていて、
人を動かせるだけの人間力が備わっていて欲しいです。

中継ぎの条件としては、失点を食い止め、
本当の後継者につなぐ役目を全うする私心のない人が良いと思います。
数字だけで評価できないのが中継ぎの難しさです。

セの巨人も中継ぎの山口鉄也投手が素晴らしいので
1位独走中というのも納得です。
巨人が強いと経済も安定すると言われてきましたが、
混戦のパリーグのほうが面白いかも。

それはともあれ、今は“ヤングなでしこ”のほうが断然興味あります!
国際試合で、左右の足でFK決めた
日本人選手なんて見たことありますか?


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2012年8月21日火曜日

「個と総合力」

ロンドン五輪で女子サッカーが見事メダルをとったけれど
4年後のメンバーはどうなるのだろうと勝手に心配していたところ、
昨晩「ヤングなでしこ」の試合をテレビで見ていて、
改めて日本女子サッカーの技術の高さと層の厚さに驚きました。

ボール支配率が高く、小さな身体ながら外国人選手に当たり負けせず、
個々のキックやトラップも正確という印象です。
誰がピッチに立ってもプレーの質に遜色なく、
ジュニアの育成が広く浸透していることを物語っていました。

フル代表Wカップの連覇とリオ五輪での
連続メダル獲得に向けて是非期待します。

さて、今回の五輪団体競技で日本のチームワークの良さが目立ちました。
しかし、チームワークの良さだけで勝てるほど勝負の世界は甘くありません。

団体競技が一人のスター選手だけで
勝ちきれないのは過去の例でも明らかです。

今夏の高校野球でも、2年生ながら4試合68個の
奪三振を記録した投手が現れ、あの坂東英二氏の記録を
抜いてくれるかと期待しましたが、ベスト8で夢破れました。
あと1試合勝っていれば、チャンスあったのですが・・・

やはり他に負けない武器を持つ個の層が
厚くなければ連戦連勝は難しいのでしょう。

会社組織もその業界で勝つための戦略が不可欠です。

個人の武器を磨き上げ、チームへの貢献マインドを持つ社員は、
どこでも欲しい人材だと思われますが、
彼らが働くための環境整備は経営者が取り組むべき課題であり、
組織総合力への第一歩です。

採用の連続性と育成システムの底上げ。
成長を求めるなら絶えず考えなければならないテーマだと思います。

さて、オリンピックの余韻に浸る間もなく、
お盆明けの慌ただしい日常が始まりました。
やり残している課題も山積。何から片付けて行こうかと。

それにしても日本選手団による銀座の凱旋パレードに
月曜日というのに50万人が集まったという・・・

大衆はヒーローを待ち望んでいるんですね。


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2012年8月7日火曜日

「組織を学ぶロンドン五輪」

真夏の夜の夢、深夜にロンドン五輪から
たくさんの夢と感動が届いています。
なでしこジャパンの決勝進出おめでとう!
期待を裏切りません。

五輪全体を見て感じるのはチームワークの大切さ。
印象として日本は団体戦で力を発揮しますね。
男女サッカーのメダルへの期待が膨らみますが、
水泳の男女メドレーリレー、女子卓球、フェンシングの躍進ぶりは、
金ではないけれど鳥肌もののメダル獲得劇でした。
柔道も団体戦があればよかったのに・・・。

与党某国会議員(*代議士は衆議院議員のみ。蓮舫は参議員なので)の
「2番じゃダメなんですか?」という発言を思い出しますが、
スポーツもビジネスも真剣勝負の世界ですから最終目標はやはり1番。
金メダルが欲しい。
2番や3番を目標にするのは1番を獲る過程と考えるのが本筋と思います。

しかし、今回のオリンピックは金には届かなくても
感動的なメダル獲得が多いです。
応援していた選手の家族から「銀は金より良い、銅は金に同じ」
という素晴らしい労いの言葉を聞きました。
メダルの色が何であれ最高のパフォーマンスには感動があり、
本人も納得できるのだと思います。

身体能力と練習環境で劣る日本選手団が外国勢に勝つのは、
技術と共に練り上げた緻密な戦術の賜物と思いますが、
最後は個人個人のハートの強さがモノを言うようです。
お世話になった人、そして仲間のために頑張り共に勝利の喜びを分かち合う。
日本のチームワークは、組織への犠牲心や使命感から来ているのだと感じます。

団体スポーツと言えども個人のアスリートの集まりで、
やはり各々のスキルの高さが不可欠であり、
その上でマネジメントする立場のコーチや監督は、
一人ひとりの目標設定とモチベーションを
上げることが最も大切な仕事となるのでしょう。

同じ組織のメンバーも目標を共有する仲間であり同志です。
チームで働く我々も日本選手から色々な意味で吸収したいと思います。

とにかくサッカー男女。メダルの夢を実現してほしいです。
今週も寝不足は続きます。


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2012年7月18日水曜日

「取材を受けて思ったこと」

先週、経済専門誌の取材を受けました。

いろいろな質問を受け、顧客、会社、社員、自分と家族について、
日頃思っていることを答えたつもりですが、
いろいろと改めて考える良い機会となりました。

起業したキッカケは?
影響を受けた恩師は?
人生の転機となったのはいつ、どんなこと?
社員にはどんな言葉を掛けていますか?
好きな言葉は何ですか?
etc・・・

私自身は曲がりなりにも事業を経営する立場ですから、
どの質問にでもある程度は話せたと思いますが、
記事にしたときにインパクトがある内容だったかは正直自信がありません。

自社について、自身について、何をポイントにして話すべきか、
今一度のたな卸が必要と感じました。

つまり、自分のような世間ではさほど知られていない経営者は、
よほどインパクトのある事業内容や個人的なエピソードがないと、
多くの読み手に関心を持っていただけません。

取材を経て、顧客、ユーザーそして社員と家族のため、
今後一層の付加価値すなわちブランド力を
向上させることが重要であると強く感じました。

人材採用をする際も、自社を語る最適な機会となります。

自社について説明する前に、
会社のビジョンをより真剣に考えることになります。

未来のゴールをイメージして、
具体的な計画に落として決めたペースを落とさず走り続ける・・・

事業経営はストイックです。
と言っても、楽しくなければ仕事は長続きしません。

ビジネスという、終わりなき活動をいかに楽しく出来るかどうかで、
社員も長続きするのではないかと考えています。

自社メンバーには、
「他者に感動を与えられる仕事が出来れば最高だね」と話していますが、
先ずは社員全員が自社の経営理念を同じように語れるようにしたいと思っています。

それにしても、取材された記事が雑誌にどのように出るか、
ドキドキして待っています。


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2012年7月10日火曜日

「やる気スイッチ」

高校生の娘が期末試験後の休みに入り、
終業式が済めば早くも夏休みとなります。
受験を意識しての発言でしょうが、担任の先生が
「この夏が大事だ。この夏で差がつくぞ。だから勉強しろ!」と
生徒達に“はっぱ”を掛けているそうです。

さて、この“はっぱ”は言わずと知れた「発破=爆薬」で、
国語辞典を見ると、「あらっぽく注意する(はげます)」「強く働き掛ける」とあり、
爆薬のごとく効果のある強い言葉で人を激励すること、とあります。

勝利を目指すスポーツチームの監督・コーチと選手、
または企業の上司と部下の関係でも、
発破を掛けて人の気持ちに火をつけようと試みることはよくありますが、
下手すると逆効果になるケースが多いようです。

本来は上司がやる気のスイッチを入れて、
部下のモチベーションを上げて業績向上につなげたいもの。
しかし、言葉の使い方を知らない上司は発破を掛けて やる気に火をつけるどころか、人のやる気を木端微塵に壊してしまう。

最悪です。
言葉の遣い方をわかっていない上司が部下のモチベーションを
下げてしまう、やる気の壊し屋さんは周りにいませんか?

残念ながらそういった上司がいるチームは雰囲気が悪いですから、
若い人がよく辞める傾向にあります。

部下を怒鳴り、なじり追い詰め、言い放ち、
その上フォローもなければ、部下はどうやって
モチベーションを上げればよいのでしょう。

ただでさえ、最近の若者は上司から「期待しているよ」
「同期の○○くんは頑張っているようだよ」などと期待する言葉を掛けられて
プレシャーに感じるようですから、
大きな声で頭ごなしに怒鳴られれば更に気持ちは遠退きます。

とくにプレーヤーとして出来る人は、
部下に対する基本的なアプローチで躓きます。

“名選手必ずしも名監督ならず”というように、
活躍したプレーヤーほど人にやらせることをじれったく思いがちです。

かく言う私自身も、昔はそういった傾向があったかもしれません。
いろいろ失敗して現在があります。

相手も人間。
叱られてもそこに愛情があるかどうか敏感に察知します。

発破を掛ける=体育会系とも少し違うような気がします。
本来の体育会系は伝統を守るために下を
フォローし、勝利の喜びを共に分かち合うはず。

それ自体が面倒と思う中間管理職が居れば、
職務放棄と言わざるを得ません。

経営者であればなおさらで、社員のモチベーション
を 上げる能力がなければ組織経営は困難であると思われます。

人はいろいろな理由で辞めますが、
ハードワークが問題なのではなく、
そこで仕事をする動機づけが弱まったとき、転職を考えるようです。

やる気スイッチが入っていると思っていても、
時間が経てばモチベーションに変化が出るかもしれません。

やる気の定期点検は必要ですね。

ウチの娘のやる気スイッチはどこだろう・・・


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2012年7月3日火曜日

「プロの仕事」

サッカーEURO2012は、
スペインの2連覇で幕を閉じました。
とにかくサッカーの次元が違います。
パスの精度が抜群に高く、受け手もボールが
足に吸い付いているようでした。

一本の創造性溢れるパスから周りの選手が何人も
連動して動き、ディフェンスの網を抜けてゴールを生む。
ボールも人も動くサッカーとは、
こういうことを言うのだなと、感動すらおぼえました。

決してアクロバチックなプレーが多くあるわけではありません。
狙ったところに蹴る。自分の意のままにボールを止める。

何にしても基本を徹底した結果なのでしょう。

以前、プロ野球選手の外野でのキャッチボールを
生で見たときも思いました。
距離があっても取りやすいところに投げる。
直ぐに投げれるように捕球する。

イチローの背面キャッチも、
パフォーマンスだけでなく、
目を離しても身体の中心でボールを
受ける練習だと知りました。
何気ないキャッチボールでも凄さを感じる。
これがプロなんだなと感心しました。

私ども人材エージェントにとっての基本は
「聞くこと」と「話すこと」。
情報に関する知識はもちろんですが、
大事なのは相手の立場に立った傾聴と、
相手から納得と同意を得る語りです。

さらに、感情のコントロールも必要ですから、
これらは一生訓練が必要と思って
取り組んでいきたいです。

われわれ職業人も、なんらかのプロとして
金銭を得ています。
勉強してお金を得るのは一部の学者の話でしょう。

会計人の方々にとっても一流であり続けるためには、
最新の専門知識を学び続け、
それを解り易く説明する技術が
求められる時代になってきたと感じます。
頭で理解しても、人はそれだけでは動きません。

自分の専門分野を通じて人の心を動かすことが、
本当のプロの仕事なのだと考えます。

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2012年6月18日月曜日

「“PIIGS”の実力」

ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン
いずれもEURO2012(サッカー欧州選手権)に
出場しているサッカーの強国です。

しかし、ひとたび“PIIGS”で括られると、
財政問題国としてのレッテルを張られてしまいます。

PIIGSの各国は観光資源が豊富で一度は訪れてみたい国なのに、
経常赤字国で失業率も10%以上。GDPもマイナス成長が予想されます。
欧州は各国隣接しているのに、何がどう差がでてしまうのでしょう?

今回ギリシャでの選挙は、緊縮財政を主張する保守派が勝ち、
EURO離脱のシナリオはないと考えられていますが、
依然として財政破たんの危機は続きます。
現実に破たんともなればEU各国は応分の負担が避けられません。

なかでも欧州最強国ドイツのウェートが高いようです。
ギリシャサッカーチームもドイツと戦うときは気が引けるのでしょうか。
考えすぎですかね。

また、ギリシャといえばオリーブの生産量が多い国。
ポールモーリアの「オリーブの首飾り」は、
日本ではなぜか笑点に出る手品師が使うような古典的BGMです。
♪ちゃららららら~ん♪ とマジックで経済も立て直して欲しいです。

冗談はさておき、
世界を見回すと、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)など
物価の安い新興国の成長は、成熟国の消費があってこそですが、
逆に生産能力を奪われた先進国では知識者層のための仕事しかなくなってきています。

勝つために安いものを仕入れ、
それが自国の旧来型産業を犠牲にして失業者を増やしている。

ゼロサムゲームだと結局は勝ち組にもツケが回ってくるんですね。

ギリシャはもちろんですが、経済規模の大きいイタリアやスペインが
本当の危機に陥ったら、それこそ大変です。

グローバル化が何を意味するのか分からず
グローバル志向に煽られるわれわれ日本人。
政府債務ならPIIGSに負けていない
日本もこのままではマズイと思いますが・・・

とは言え、彼らはラテンのノリで「どうにかなるさ」と、
経済危機の心配より案外サッカーのほうを楽しんでいます。

私達もサッカー見ながら、シャビ(スペイン)やピルロ(イタリア)のパスに
酔いしれて、気持ちはラテン系にならないとやってられませんね。



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2012年6月11日月曜日

「会計事務所を組織にするには」

先日、独立している会計人の先生方の前でお話させていただく機会をいただきました。
「会計事務所の人材採用戦略について」というテーマで、
大変僭越かとも思いましたが、
出席者の方々にもある程度関心を持っていただいた印象です。

とくに会計事務所が持続的成長を目指す際の組織作りについてお話しました。

事務所スタッフはスキルのみならず価値観の合う社員を採用し、
成果を出させながら各々のキャリアを支援していくスタンスが求められます。

また、中間層の独り立ちとマネジメント力養成が組織力強化には欠かせません。

具体的には、主体的に行動ができて他人を思いやれる社員を中間層に置き、
経営者のビジョンを共有する組織にすることで、サービスの品質と定着率が
上がっていくのではないでしょうか、という趣旨と事例をお話しました。

物事には両面あるように、弊社は常日頃から、求人側(雇用・経営側)と
求職者側(被雇用者・従業員側)の両方からの意見を聞いています。

雇用者と被雇用者。
どちらも同じ尊厳を持った人間であることに変わらず、
お互いへの尊重や配慮無くして組織作りはあり得ない、と感じる次第です。

急拡大して忙しい事務所でも社員同士のイベントや企画に積極的です。
団結力のUPに努力されているということなのでしょう。

さて、経済の動きの速さに合わせて、
会計事務所業界にも自由競争という地殻変動が起きています。

・顧問料のデフレ傾向
・中小経営者の高齢化による顧問先の廃業
・国際化への対応
・税理士業務に進出する会計士の増加

徐々に一般企業のような経営管理手法が必要になってくるのでしょう。



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2012年6月5日火曜日

「代表メンバー」

サッカーワールドカップ、アジア最終予選が始まりました。
先日のオマーン戦では6万人超のホームサポーターを従えたザックJAPANが
無事3-0で勝ってホッとましたね。
個人的には香川真司選手のゴールも見たかったです。

しかし、よくよく考えると次回のWカップ・ブラジル大会は
2014年の6月に開催される予定で、最終予選も長丁場です。

何しろ2年先のことで、その間若い選手が彗星のごとく現れるかもしれません。

過去には予選で活躍したスター選手が
本大会前に代表から外されることもありました。

次々に若くて能力のある選手が出てきますから、
今の代表選手も結果を出すプレッシャーと戦う、厳しい世界にいます。

“絶対に負けられない戦い”は代表チーム内にも存在しているのです。

一方企業において、中間管理職も
上と下とのサンドイッチマンと言われる厳しい立場です。

経営側は組織の持続的成長を図り、若い人にチャンスを与えるものですから、
中間層は安穏としていられません。

どんな組織にいても最前列は定員があり、
ある意味代表チームの選考があります。

真剣勝負のスポーツが年功序列ではない100%実力評価、結果が
全ての世界であるように、
成長が鈍化した組織でもピラミッドで上部に勝ち上っていくには
相当の努力が必要ということでしょう。

しかし、独立して組織や階層と関係ない個人のスペシャリストの道を選んだり、
組織がまだ出来ていない発展途上の企業でポジションを得るなど、
視点を変えれば消耗する社内競争から解放される可能性はあります。
それも考え方次第ですね。

さて、例年のことですが6月に入ると会計士資格者・税理士資格者ともに
転職相談登録が非常に多くなりますが、
転職相談をさせていただいて感じるのは、
若い方はそれぞれ皆さん志向が似ています。

同じ環境で仕事をしてきているので当然なのですが、
周りの人と同じ志向だと、また競争にさらされることになります。

転職成功は、前職において“ぶら下がり社員”ではなかったと
証明する必要があります。

少なくとも組織で長く働いて行こうとするならば、
転職後も何らかの競争は避けられませんから、
自分の特徴や専門性をアピールして、組織の代表メンバーに選ばれるように、
しっかり準備して全力でぶつかっていくしかないのです。


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2012年5月22日火曜日

「空を見ながら考えたこと」

世紀の天体ショー“金環日食”を堪能しました。
雲の隙間からだったものの、
運良くオフィスの窓からしっかり見ることができました。

まさに神秘的な画でしたが、
オジサンたちが日食グラス越しに口を開けて空を見つめる姿は、
イースター島のモアイ像よろしく何とも奇妙な光景だったでしょう。

同様規模の金環日食を次に日本で見られるのは300年後とか。
来世?には撮影機能の付いた日食グラスを用意したいです。

冗談はさておき、有史以来人間の想像したことは
大抵達成して来たと言われています。

電話、飛行機、テレビ、パソコン、スマートフォン・・・登場した時点では、
どれもが驚きと所有欲を掻き立てる製品だったと思います。
これからも人の知的欲求と金銭的欲求を満たすため
様々な発明や進化があるでしょう。
ロケットでの宇宙旅行だって、実現は直ぐそこまで来ています。

ただ、科学技術の進歩に比して人間の精神性はさほど進歩していないようです。
自分のことしか考えない人はいつの時代も多く、
自己中心主義の技術革新の極みが環境破壊と地球滅亡一直線じゃ、
頭悪すぎます。

破壊と創造を繰り返してきた人類が、
これ以上不幸な歴史を繰り返さないためにも、
そろそろ自然の力に敬意を払わないといけないのだという予感があります。
今こそ世界的リーダーシップが期待されます。

私達一般人は、せめて自分の周りから良い流れを作っていくしかありませんが。

愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ。(ビスマルク)

宇宙の壮大さを肌で感じた一日でしたが、大きな視点で物事を考えて、
明るく生きて行きましょう!

さて、今晩は誰と飲むかな・・・


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2012年5月15日火曜日

人材採用の目的

日経新聞がリニューアルして「大学」面など新しい企画が登場しました。

就職活動が本格化しているこの時期、
大学生の子を持つ親の立場としても旬な情報を得られることは有益です。

技術系学生が説明能力を学ぶ事や、大学内にハローワークを設置するなど、
時代の変化を感じる一方、記事からは相変わらず稚拙な採用面接官がいて
採用する側の意識が変わっていない現実も垣間見えました。

上から目線の採用は企業としての評判を落とすだけですね。

さて、求人・採用については、景気を占う先行指数となります。
どんな企業が採用に積極的かを見れば、
経済や企業活力のトレンドを読み解くことができます。

ここ数年、採用側有利の買い手市場と言われて来ましたが、
実際のところは能力のある人材はいつでも人気が高く売り手市場です。

会計事務所および税理士法人が求める即戦力人材と言えば、
たとえば税理士資格者だと、5科目合格、実務経験2年以上あり、
年齢は30歳前後まで、など結構ハードルが高いです。

ところが税理士業界において有資格登録者約7万人のうち、
20代の登録者数はなんと1%程度、30代でも全体の10%ちょっとです。
30代では独立している方もいるでしょうから、
中途採用の対象になる税理士資格者は全体の5%程度かもしれません。

上記要件の人材がいかに少ないかご理解いただけると思いますが、
それ以外の人材が活躍出来ないかと言えば決してそうではありません。
活用の仕方次第、つまり育成やマネジメント次第で戦力になります。

そういった希少な人材を採用し育成するのには様々な工夫が必要となりますから、
持続的成長を目指す企業様に対して、それらをアドバイスさせていただくことが
私ども業界特化型人材エージェントの使命と考えております。

実際、国でも企業でも、現状維持は衰退を意味し、
外から資金や人材を招き入れる企画力と実行力が無いと将来の成長は見込めません。

同質的な人材を採用すると安心感は得られますが、
現状を打破することは難しでしょう。
現実に伸びている会計事務所には多様な経験を持つ人材が居ます。

ある意味グローバル化を目指すとは、単に国際化を推進する以前に、
多様な価値観や経験を持つ人材を受け入れられる対応力を養う事ではないでしょうか。

持続的成長を真剣に目指すならば、人材の採用と育成は避けて通れない経営課題なのです。


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2012年5月8日火曜日

サザエさん症候群

知人が話していたのですが、
日曜日の夜は「ザザエさん症候群」に陥りそうだと・・・。

日曜夜6時半のサザエさんを見終わった後に訪れる、
週明けからの現実に直面する憂鬱を現しているらしいです。

確かに普通の会社員だった20代の頃は、
土日に思いっきり遊んだ反動で月曜日を迎えるのが結構憂鬱でした。

ただ思い出に浸っているのは束の間で、直ぐに仕事モードに戻れたものです。
若者は遊ぶために仕事をしていたというシンプルな時代でもありました。

一方、昨今はあらゆる仕事が複雑化していて、簡単には成果が出なかったり
責任の重さや数字のプレッシャーが大きかったり、
解決し難い将来不安だったりと、憂鬱の根は深いかもしれません。

数えきれない「週明け」を経験して最近思うのは、
仕事スイッチを入れた途端、いきなり全速力で走ることも無いのではと感じます。

憂鬱から逃れることは出来ませんが、
憂鬱に思うのは責任感の表れだったりしますから、
悪い事と思わず受け入れて時間かけて解して行けば良いでしょう。

長持ちする電球も完全に明るくなるのには、
それ相応の時間がかかるじゃありませんか?

鈍った脳や身体も、それを動かすにはコンディショニングが
大切と言いますか、やはりウォーミングUPが必要ということです。

具体的行動としては、月曜日の早朝に1週間のスケジュール立てたり、
軽い体操などをして脳に酸素が回るよう身体のケアをすると
良いのではないかと思います。

イチロー選手が打席に入る前に行うように、
同じルーティンを行い仕事に入るリズムを作りたいものです。

サザエさんを見た後に、食事をして、風呂に入って、ストレッチして、
今週の予定を確認して、好きな音楽を聞いたりして、
寝る前には明日の最高のイメージを想像する・・・・とか?

ただ、自分の為だけを考える人生だと、
いつまでも不安や憂鬱から抜け出せないかもしれません。

家族を守ったり顧客を喜ばせたりと、いろいろありますが、
他者への強いコミットメントと使命感を持って仕事をしたほうが、
憂鬱は乗り越えられるものと思います。

前述のとおり私のウォーミングUPは月曜日朝7時から7時半くらいに
出勤して準備することなのですが、若い人には簡単でないようです。

私も月曜日の朝礼で、あまり長い話しても皆の頭に残らないだろうから、
なるべく短めにしようと心がけてはいます。

でも、家族の中では大人しいほうなので、
日曜日に喋ってない分話したくなってしまうんですけどね。

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2012年4月23日月曜日

長生き願望と結婚

先週、久方ぶりに結婚式2次会に出席して来ました。

知人の新郎に対して、若い新婦が50年後に夫の介護をして
あげたいと話すなど、本当に幸せ一杯が伝わる素敵なパーティーでした。

さて最近、「長生きしたくない」という未婚男女の記事とデータを見ました。
(日経WEB版)

結婚願望が強くない人が増えていて、20歳代から40歳代のデータとして
将来結婚しなくてもよいと考える男女が約35%。
20歳代でも約25%の男女が「したくないわけではないが、しなくても構わない」
という結婚感を持っているようです。

とくに独身派が将来の老後に不安を持ち、
長生き願望が薄いのは当然と言えますが、生きる意欲に
関係している話ですから本当に結婚も長生きもしたくない人が増えたなら
国力活力低下は否めません。ゆゆしき問題と思いました。

根底にあるのはやはりお金の問題でしょうか。
お金の使い方と人づきあいの仕方で、結婚そして長生きの
希望度合が違っているようです。

結婚希望派(執着派)は衣服や外食そして交際費にお金を使う一方、
独身覚悟派は本や漫画など、一人で楽しめるコンテンツ関連の趣味を
持つ傾向があるようです。

個人収入について両派に大きな差は無いものの、将来の生活に
不安を持つ度合が高いだけに、
貯蓄額も独身覚悟派が多く趣味の支出にも影響しているようです。

弊社に転職相談にいらっしゃる25~30歳代前半男性の場合、
皆さん公認会計士や税理士の有資格者ですが、
既婚者は総じて年収が高く受け答えもしっかりしています。

女性既婚者であっても収入や仕事内容にこだわりを捨てていません。

そう言えば、元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏がその近著【采配】で、
「若手諸君、成長したけりゃ結婚しよう」と書いていました。
当然ですがプロとして収入や成果に高い目標を持つ一番の
モチベーションとなるわけです。

また、僭越ながら経験から言わせていただきますと、仕事も家庭も、
自分でなく相手に焦点を当てると上手く行くものだと感じます。

自分のことだけ考えて生きていると、
老後がますます不安になっていくという、パラドックスなんですね。


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2012年4月16日月曜日

人材育成

先日、社員全員で一泊二日の研修旅行に行ってきました。

日頃がんばってくれているメンバーへの労いも兼ねて
温泉旅館で夜の宴会は楽しみましたが、昼には研修の時間を
しっかり取りました。

「社員全員が共感・共有できる目標の設定」という研修テーマ
で、メンバーそれぞれが会社と自分の成長に必要と感じる
「直ぐ始めるべきこと、やらなければいけないこと」を自分の
言葉で表現してもらいました。

そして会社で取り組む目標として、具体的ないくつかのプロジ
ェクトを発足しました。

今までは代表である私が会社の向かうべき方向を示し、具体的
な目標も設定して、その内容をメンバーに徹底させることに
注力して来ました。

今回は、私がファシリテーターとなって皆から意見の出やすい会議
スタイルをとりました。それは若く能力のある弊社メンバーが、
主体性を持って自分の成長と会社の成長を重ねることが出来るよ
うにするためです。

社員一人一人が、
やりたいこと、興味のあること、必要と強く感じることを目標
にして、ワクワクしながら仕事ができれば、組織のムードは盛り
上り、一層の生産性向上が図られるのではないかと感じています。

弊社も10人足らずの小規模組織だけに、一人当たりのパフォー
マンスが会社の業績に大きく影響を及ぼします。

私ども人材紹介のコンサルタントは、対人コミュニケーション力を
駆使して、顧客の求める成果にコミットする仕事ですから、常に
人間力を磨く努力をしなくては個人の成長は望めませんし、お客
さまの満足度を高めることは出来ません。


人は自分が必要と強く感じたり、やりたいと思って自ら納得して
決めたことでないと、クリエイティブな発想が出にくい性質がある
ような気がします。

それだけに、チームで立てた目標が、メンバー各々の望む成果を生
むためのモチベーションとなりエンジンになれば、成功に向けて
自律推進するはずです。


とくに成長を目指す組織には、そういった自律する人材が必要です。
手間はかかりますが育成と採用は避けて通れません。

目標を達成するには、さまざまな障害が立ちはだかるかもしれませんが、
解決に向かうための会議手法を使って乗り越えていきたいですね。


前述した、社員それぞれから正確な意見を集約することが出来る会議
のやり方については、更に研究して皆様にもご紹介したいと思います。

目標に向けたプロジェクトの進捗が楽しみです。


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2012年4月9日月曜日

グローバル化に備える

ニュース番組を見ていて、隣国の大国とのビジネス感覚の違いを
改めて感じました。

そこには、日本人ミュージシャンの楽曲をほぼ盗作して現地で
ヒットさせ、悪びれもせずインタビューに答える姿がありました。

また、日本で一般化した商標を3万円程度で先願登録して、100倍
もの高値で売買する商法がまかり通っています。

商習慣の違いという点では、
ECサイトなどで、ネット上で知った一般消費者が直接お店と価格の
交渉をしてしまい、売買決済が成り立たないという話も聞きました。

日本人の常識からすると唖然とする行動の数々なのですが、その常識
自体が違うのですから、良いとか悪いとかの議論から入ると先に進め
ません。

伸びている国とはいえ、隣人とのお付き合いは大変難しいようです。

国民性や商習慣の大きな違いを認識してビジネスモデルを構築しない
と、コンテンツの著作権や商標権などの法務的対策はもちろん、日本
は常識のビジネスモデルが全く成り立たない事態に陥ります。

つまり海外関連のビジネスをするには、リスクを把握して十分な準備
をする必要があるということなのでしょう。

一方で、サービスの質やビジネスの透明性など、その信頼性に関して
言えば、日本は世界中で最も誠実な国な一つと自信を持って言えるの
ではないでしょうか。

グローバル化とは海外に出て行くことばかりでなく、日本の良さを知り、
海外とどうお付き合いをするか見定めることはもちろんのこと、
言語や商習慣の違いで決して外国人にマネができない分野で消費者の
需要に応えることなのだと感じます。

税務・会計分野についても求人依頼の方向が2つの潮流に分かれます。

一つは外資企業への対応及び海外展開する企業へのサポート。
そしてもうひとつが、日本の税制・税務当局を熟知して日本人を対象に
する税務アドバイザリー(相続税、事業承継など)も、将来性がある
分野なのだと思われます。

隣国にマネされないビジネス、そして国際的な価格競争に陥りにくい
ビジネス。

探せばまだあると思います。


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2012年3月26日月曜日

3月決算

メーカーの営業マン時代、3月と言えば決算と刷り込まれ、
慌ただしい日々を過ごしていました。

決算月の予算に追われて休日返上のハードな毎日だった一方、
期末人事異動の話題で皆ソワソワしていました。

予算を達成すれば、期首会議ではウナギの弁当が支給され、
未達の場合は普通の弁当でした。

今考えると笑ってしまいます。

外資系生保に転職してからは異動こそありませんでしたが、
3月はキャンペーン月と称して営業予算は通常月の2倍以上。
仕事オンリーで完全燃焼した記憶があります。

ここでは達成すると給料が増えて報奨の海外旅行。
未達だと給料が減る。天と地の差がありました。

見込み客を増やすため、決算月には仲の良い顧客から見込み
客を紹介してもらうお願いらしき行為、所謂お酒を飲む機会
を沢山作りました。

今では期末のお願い営業など、全く流行らないと思いますし、
私自身も根拠なくお願いする営業は価値を下げるだけと
否定的に考えていました。

実際システム化が進み、在庫管理上も必要以上にモノを
売ることは少なくなりました。

近年は多くの会社がマーケティングに力を入れ、顧客が欲
しくなるような決して押し売りでない、消費者が思わず
買ってしまいたくなるような販促策を打っていくという流れ
が出来て、好ましい図式であると感じます。

しかし、お願いできるほど親密な顧客がいること自体は、
とてもとても大切な事だと考えています。

今後どんなにIT化が進んだとしても、営業マンから
対面で購入する商材の場合、商品知識のみならず顧客から
信頼を得るプロセスが絶対必要です。

営業マン個人としても数字の達成が自分が介在したことに
よるという自負を持ちたいはずです。

メッセンジャー的な営業では直ぐに飽きてしまい、有能な
人材は残らないでしょう。

通信販売やネット販売のWEBサイトの中でさえ、顧客から
信頼されるための沢山の仕掛けがされています。

それだけに人が介在する場合は、それ以上の付加価値が
不可欠です。

顧客に安心や感動を与え、期末の予算をしっかり達成して
くれる営業マンの存在は経営者が望む人材だと思います。

経理マンとて日頃から仕事をお願いできる社内関係作りが必要
でしょう。円滑に仕事をするうえで必要とあらば、社内営業
もやったほうがいいでしょう?

気持ちよく買うのも、気持ちよく一緒に仕事するにも、
やっぱり人の接し方次第なんですよね。


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2012年3月19日月曜日

一声かけて人材流出の防止を

3月も後半、桜が待ち遠しい季節となりました。

確定申告が終わって申告書控えをお客様に送れば、ひと
段落という先生もいらっしゃいますが、大きな顧客を抱える
事務所様では3月決算の対応準備に気を引き締めていることでしょう。

人材採用の山は8月と12月と言われていますが、それは
経験が少ない若手人材で、実力のある経験者が動くのは、
繁忙期の後半である3月から6月です。

担当している業務が一段落したら転職しようと考えている
人材は結構いるようです。

では何故スタッフが辞めようとするのでしょうか。

私も経験ありますが、
スタッフが辞めたいと言って来た時、ショックですね。

順調に育ててこれからも活躍してもらいたいと思っていた
矢先に「辞めて他の道に進みたい・・・・」

何が不満だったんだろう?
他の良いところに転職するのかな?
と頭をぐるぐる廻すのですが、時すでに遅し。

もう引き止めは困難です。
意思決定済みだから退職を言ってくるんですね。

中には退職の申し出から退職まで3~6か月引っ張る
会社もあるようですが、モチベーションの低い中働かせる
のは、業務上の精度も残る社員に対してもマイナスです。

少人数の組織だと代わりが見つかるまでは仕事してね、と
言いたいものですが、早く辞めさせてあげて、会社として
次へ向かう手立てを考えたほうが得策と思います。

退職の申し出するまでに何があったかというと、
多くの場合はコミュニケーションの不足と思われます。

転職相談をしていると以下のような理由が共通しています。

・仕事内容の滞留
→ステップアップの期待感がないということ。
しっかり評価して、次の段階の世界(業務)をイメージさせ
ないと閉塞感に陥ります。

・仕事が忙しすぎる
→伸びている会社が忙しいのはどこも一緒ですが、
ルーチンで業務量が多いと最悪です。ブランド力の無い会社は
特にスタッフの労務管理に気を使わないと逃げていきます。

・社風が合わない
→人間関係によるところが多いですね。
理念を浸透させる努力が必要かもしれません。

人は自分が期待している評価より低かったり、不公平感が
あるとやる気を失います。

ONのミーティングで上長が公正な評価をしてあげることが
第一ですが、OFFの適度な社員同士の交流(同好会)や飲み
会などでもガス抜きしてあげることも大切と思います。

ちょっとしたボタンの掛け違えで辞めたくなるもののようです。

組織作りは難しいですが、良いメンバーを集めて適切な対応
が出来ればチームは活性化され自走して行きます。

それ以前に、経営者が明るい未来を明確に示すことが一番
大切かもしれません。

当社も少人数ですから、人材育成には力を入れて行かなれば
ならない、と気を引き締める次第です。

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2012年3月14日水曜日

席替えのススメ

皆さんの職場では席替えの機会などあるでしょうか?

学校に通っている時代、新学期には席替えがありました。

席が隣になったりするとコミュニケーションの機会が増えて
今まで話したことが無かった人とも関係が近くなりますね。

おそらく職場の中でも同じことが起きるのではないでしょうか。

最近は職場での会話が減っていると言います。
メールの発達により、取引先との電話も劇的に減りました。

業務のスピードは上がりましたが、同じシマの先輩や部下が
取引先にどんな電話対応をしているのか、分かり難くもなりました。

職場がしーんとしているので質問もし辛いようです。
マニュアルはあるものの、リアルな仕事ぶりを盗むのが難しくなり
ました。部下の対応もメールをよく見ないとつかめません。

仕事上の会話をしなければいけない場面はありますが、
どちらかと言うとビジネス口調で伝達、命令、叱咤激励など、
キツイ言葉遣いではとても和やかな雰囲気になりませんね。

無駄話を勧めるわけではありません。
でも人間関係を円滑にするには多少の雑談はあっていいと思います。

昼ごはんを一人で食べ、夜は職場の人と飲みに行かない風潮の昨今、
仕事も効率を追い求めて行くとお互いを理解するコミュニケーショ
ンは取り難くなります。

喫煙場所に行く人同士だけがコミュニケーションを取れている
というのもなんか変な話ですね。

結果、笑顔や潤いのある職場とはかけ離れます。
職場では硬い表情なのに顧客先に行った時だけ笑顔になるなんて、
難しくないですか?

同じ職場で働いているのにお互いを分かり合える機会も作らず、
何のために一緒に働いているのでしょう?
と思うのは年寄の考え方なのでしょうか。

私の経験からは、時には笑いが起きる職場のほうがムードが良く
なります。

実際は個人的な話やちょっとした冗談を言い合うのは
席が近くの人同士でしょう。

だから時々席替えをしてそれぞれのメンバーの関係性を高めた方が
全体の雰囲気が良くなるのではないでしょうか。

今月末、当社もレイアウト変更と席替えをしようと思っています。

職場内のコミュニケーション、取れていますか?

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2012年2月20日月曜日

秋入学 秋採用

最近話題の「東京大学の秋入学への移行表明」について、
他大学も追随する動きがあるようですが、
これは単に入学や就職時期だけの問題ではなく、
若年層への教育制度を国全体で考える機会になれば良いと思っています。

海外からの留学生、そして日本から行く留学生の減少が
国際化の足かせになるとしたら、ここは問題視しなければ。

ちょうど我が家も子供達の受験期にあたり、
ひとり片付けば次の子が・・・という状態ですから、
高校や大学教育の動向には少なからず関心があるわけです。

しかし、せっかく大学に入学しても在学中の過ごし方を間違えると
望む就職先が無いというのが昨今の状況です。
多額な教育費をかけて大学まで上げた親としてはやるせない事態ですね。

大学に行って何を学び、社会に出てどんな仕事をしたいのかは、
本来高校あたりでの教育や体験が大きく影響を及ぼすでしょう。

それ以前に親が子に、働くことや職業を持つ事の意味や意義を
しっかりと伝えなければいけないのですが、
思春期で親との会話も少なく、ついつい説教口調になって閉ざされてしまうと、
益々真面目な話を語れるタイミングを失います。(我が家だけ?)

よって学校教育にも頼ってしまうのですが、
実際、高等学校で既定の教科以外にどのような社会教育がなされているのかは、
学校によってかなり差があるのかもしれません。

どちらにしても10代の青少年に対する教育方法は
抜本的に見直す必要があるのではないでしょうか。

日経の別の記事にもありましたが、
高校の成績上位者と中位者以下とでは、随分と勉強時間が違うようです。
結果的に大学間で更に2極化が進んでいます。

画一的な教科で順番を付けるのではなく、もっと個々の特性を
引き出すような教育をしてほしいですね。

日本では高校がほぼ全入で、大学進学率も50%を超える時代。
個性的な人材は輩出されにくいです。

そろそろ高等教育の在り方を見つめなおさなければいけないでしょう。
資金的問題で全ての子供が留学できるわけではないですから、
一方ではドイツのように、早期に専門職への道を選ばせるのも一つかと。

秋入学、秋採用の是非のみならず、若年層の教育制度改革が
この国を復活させる命運を握っているように思えてなりません。

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2012年2月13日月曜日

天才の早世

週末に飛び込んできた、ホイットニー・ヒューストン死亡のニュース。
ブラックコンテンポラリーが大好きだった私の20代、
ドライブにも欠かせないアーティストでした。

バブル世代を中心に洋楽を聞く人であれば皆知っている
天才歌手のご冥福を祈り、しばし合掌・・・

それにしても、マイケルジャクソンといい、ホイットニーといい、
同世代の天才が早すぎる死を迎えるのは、何か因果関係があるのでしょうか。

ホイットニーも、マイケルのような音楽一家で、母はゴスペル歌手、
従姉妹にはハリのある独特な声を持つソウルシンガーのディオンヌ・
ワーウィックがいます。

スタイルも抜群で歌は天才的という才能に恵まれたホイットニーも
近年の私生活は順調ではなく、最後は借金漬けだったといいます。

マイケルジャクソンにしても生活の収支が合わなくなっていたことを考えると、
若くしてBig Moneyを掴んでも幸せに死ねるとは限らないという典型なのでしょう。

過去の大成功体験がもたらした晩年の孤独と焦燥による早世・・・

よく考えると、サラリーマンの年収カーブも40代にピークを迎え
その後下がっていく傾向にあります。
外資系で働くと年収のピークは更に早まるようです。

ポジションも年収も、ある時点でピークアウトして、
後は何とか凌いで行く。
年金が70歳でしかもらえない時代が来るのに、
そんな図式はちょっと寂しいですね。

現在の年収やポジションの高さと、その人の過去の実績がリンクしないのは、
企業が終身雇用でなく現在価値で年収を決める傾向にあるからなのでしょうか。

端的に言えば、過去稼いだ人もだんだん稼げなくなるわけですから、
若いうちにお金を貯めておかなければいけません。
ファイナンシャル・リテラシーが求められますね。

ただ、年収の高さと仕事の遣り甲斐が必ずしも一致しているとは限りません。

そこそこチャレンジ意欲を掻き立てる仕事に対して、
生活プランを立てられる相応の報酬がもらえれば満足は得られるとは思います。

実は私も保険営業時代のピークだった15年前の年収を超えることができません。
しかし今のほうが交際費の支出はずっと少ないです。

昔はアメ車並みに燃費が悪かったです。

今は燃費の良いハイブリッド時代。
毎晩飲まずに転職相談に勤しんでいるおかげですね。

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2012年2月6日月曜日

長期勤続希望

立春が過ぎ、税理士・会計士業界も繁忙期に近づき、
弊社の転職相談も皆様の終業後や土曜日が増えてきました。

転職相談をする中で、長期的に就業できる転職先はありますか?
という質問がよくあります。

前職にて何らかの理由で期待していたよりも長く就業できなかった
場合や、今回最後の転職にしたいために「長く働ける」ことを最優先
するなど、質問は相談者自身の体験に起因するケースが多いようです。

もちろん、長期安定的に働けて能力のアップも長期的に実現できる
理想の転職先に出会う事を夢見て転職活動することを、あえて否定
はしませんが、「長期に働くこと」を考える上で押さえておかなけれ
ばいけないポイントを整理してみようと思います。

先ず、自分では長く一つのところに勤めようと考えているが、社会
や経済の情勢変化、そして組織経営の事情が変化することにより、
以前描いたシナリオを変えざるを得ないことを受け入れる必要があり
ます。

変化する時代、10年、20年経つと組織の寿命や、運営される事業
の寿命に対して、そこで必要とされる技術やスペックが変わる時が
いつかは訪れるということです。

具体的には、
テレビを作りたいと思って入社したが、テレビ事業から撤退した。
ヨーロッパ勤務を希望して入った会社が欧州から撤退した。
制作に関わりたくて映画会社に入ったが不動産部門に配属された。
etc・・・

会計事務所で言えば、
法人個人への税務業務中心だったのが、
徐々にアウトソーシング業務のみになり、
当初身につけた税務スキルが使えなくなってしまった。

若手中心の組織になり現場実務よりもマネジメントや
書類チェック中心になった、など枚挙にいとまはありません。

事業のサイクルと働く人の就業年数にはズレがあります。

会社の寿命、会社が運営する事業のサイクル、
会社におけるキャリアやポジションの上昇や下降の可能性は、
組織の大小に関わらず必ず起こり得る問題なのです。

結論としては、あまり先のことを考えすぎても徒労に終わる可能性が
大きいですから、自ら変化して行くことを恐れずに、日々の業務を
意味あるものにするために、努力するしかないのだと思うのです。

長期に雇用され続けるには、不断の努力が必要という事なのでしょう。

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2012年1月23日月曜日

市場価値

1月も後半になり、転職相談者が多くなってきました。
例年この時期、税理士・会計士の登録者数が増えてくる
のですが、繁忙期を前に転職市場についての情報を取り
にいらっしゃる若手会計人が多いです。

その際、ご相談者の会計士や税理士から聞かれる内容の
一つに、自分の現在の市場価値はどれくらいか、
というものがあります。

自分の市場価値???

大抵は、どれくらいの年収で転職できるでしょうか?
という質問だと思いますが、どうもこの質問に違和感を
感じてしまうのです。

果たして年収の高い=市場価値のあるところに転職する
ことがキャリアの成功なのでしょうか。

もちろん気持ちは分かりますので、そういった質問をさ
れると不快になるという訳ではなく、答え方がいろいろ
あるので、その伝え方が相談者によって違わざるを得ない
という難しさはあります。

様々な要素で採用時の年収条件が決まります。
ある意味、需給のバランスによる相場ですから、
幅があります。

候補者側の要素としては、年齢、経験、資格、そして
学歴や現職の社格など。

また、採用側の要素としては業種による報酬水準や採用
ポジションの緊急度などがあるでしょう。

上記の要素に加え、期待値というのもあるでしょう。

だからこそ、○○○万円から○○○万円くらいと幅を持
たせる答え方しかできません。

ただ、最近は年収相場もデフレ傾向でもあり、30歳前後の
若手会計人の転職動機が、年収偏重ではないことも事実です。

その他の動機としては、
現職が長期的に働く環境にない、
業務内容が自分の目指す道程にない、
他の業務スキルを身につけたい、
数年勤めて仕事内容にマンネリして・・・・

などなど理由は様々ですが、
潜在的には会社や組織からビジョンを示されないこと
への将来不安も大きいようです。

仕事に際し、自分のスキルを高める業務内容を重視する
有資格者と言えども働く組織の目指す方向性は重要です。

それには、ビジョンを語り、会社と働く社員とのベクトル
を合わせてモチベーションを高く維持させる施策が不可欠
ではないでしょうか。

成長を求めるならば、採用・育成の持つ意味は大きいと
思います。

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2012年1月16日月曜日

期待に応える

先日行われたハワイのソニーオープンGOLFで、石川遼選手が残念
ながら予選落ちしたことで、ギャラリーからは「この野郎、もっ
と練習しろよ!」という痛烈な野次が飛んだという記事がありました。

紳士のスポーツであるゴルフの試合で、ネガティブな野次は通常考え
られませんが、その他実績のある日本人選手も予選落ちしているわけ
ですから、それだけ石川遼くんが日本を代表するプレーヤーとして
期待される立場になった証拠なのでしょう。

若く成長の速い石川遼選手のこと。
野次や逆境を乗り越えて次回はきっと期待に応えてくれることでしょう。

我々コンサルタントも一定以上の成績を残すと、周りからはそれがスタン
ダードだと見られます。実績にポジションや収入が付いてくるわけです
が、盤石な実力が付いていないうちに良い成績を残せた場合は、本人に
は大きなプレッシャーが残ります。
その重圧を乗り越えると、また一段上のステージに行けるものと思います。

トップアスリートがプレッシャーを楽しみたい、と言葉に発するように
私たち事業主も前年以上の成長を目指すことが、顧客のため社員のため、
ひいては自分のためになるのだと信じています。

実力があるのに実績を残せない人もいますが、結果を残すにはそれ相応
の実力と運やタイミングが必要ですから、ビジネスの世界もやはり結果が
大事です。

私の経験では、ビジネスで成果を残す人は、総じて仕事が早いです。
大抵の仕事ではある期限の中で最大パフォーマンスを求められますから
当然とも言えますが、仕事の早い人は周りからも喜ばれますね。

仕事の速さと洞察力や人間力があれば一流になるのだと思います。

コンサルタントの仕事はどうしても一人仕事で自分のペースでしがちに
なりますが、大きな仕事をするときはプロジェクトメンバーとの協働が
円滑にできる人が求められます。

知識はあるけれど、それを人に伝えるのが上手でない人。
仕事は早く見えるけれど、内容が浅い人。
十分に実力があるのに上を目指さない人。

色々なタイプの人がいますが、良い部分が一つでもあればマネジメント
次第で改善できることも多いと思います。

顧客やユーザーの期待に応えられるよう、チーム力を高め、日々精進す
るのみです。

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2012年1月10日火曜日

体力勝負

新年あけましておめでとうございます。

駅伝東洋大の快勝と青学の健闘、高校サッカー市船の逆転勝ち
など大好きなスポーツが終わり、10日より本格的にビジネス
が動き始めました。

先ずはこの国の懸案事項である、財政を立て直すための消費
税増税議論の行方が気になるところです。

一方、夜ともなれば笑顔で新年会に繰り出す多くのサラリー
マン諸兄を見るにつけ、先行き不安を憂うだけでなく、
明るく元気に過ごすことが大事だな、つくづく思う次第です。

消費活動を楽しみ、消費税を払って大いに国に貢献したい。

と言ってみたいです・・・。

ただ最近は、仕事中は全く元気無いのにアフターファイブや
休日になると思いっきり元気だという若者が増えていると
聞きます。

これが巷で噂の「新型うつ」という厄介な症状のようで、
うつで休んでいる最中に旅行などに行って、サボりと
誤解を受けてしまうとのこと。

何だかこういうタイプの人は昔から居たような気もします。
敢えて「うつ」としなくてもよいのではないかと思うのですが。

仕事上のストレスは、
仕事の成果が出ないから?
人間関係が上手く行っていないから?
そもそも仕事が嫌いだから?
燃え尽きてこれ以上の刺激が無いから?

いろいろ複合的な理由があるのでしょうけど、世の中の
動きが早すぎて、今までのスキルが陳腐化して追い付いて
いけなくなることも多いですね。

以前はやる気満々で成果を出して来た人も、最前線から
離れて、仕事での充実感を得られなくなったとしたら、
個人生活を充実させるのは正解だと思います。

私も若い頃に仕事で行き詰った時、平日休んで妻と子供と
買い物に行ったりしていました。
空いてていいんですよ。

えっ?って思われるかもしれませんが、
あれが新型うつだったのかな~

自分の悩みや思いを発信するツールは昔に比べて多く
なったような気がしますが、現代の若者は自分自身で将来を
デザインする力をつけないといけません。

家族の存在もそうですが、最後に頼りになるのは体力。
体力がベースにあれば活力も生まれます。

元気があれば何でも出来る。

いち、にっ、さん、ダーっ!

あまり先の事を考えすぎないで、小さなことから達成感
を積み重ねて行きましょう。

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