2014年7月22日火曜日

情報を扱う倫理観

個人情報保護は、顧客情報を扱う企業にとって大事なテーマです。
最近のSNSなどでみられる第三者からのパスワード乗っ取り。
そして教育大手内部からの顧客情報漏えい問題。これらは個人情報の盗用という点で似ていても、外部と内部に対する対策といった防衛の仕方がだいぶ違うようです。

外からの防衛に対しては、セキュリティー技術を高めることと、社員などの会員防御に対する啓蒙が大事だと思います。
大学生の間でもパスワードを乗っ取られ、ウェブマネー版の振り込め詐欺のようなケースが出ているとのこと。
一層の注意が必要ですね。ただ、同じパスワードをかけないようにと言われても、会員サイト毎にパスワードを複数持つのは面倒ですからコトは厄介です。

一方、企業の内部から持ち出される情報については、より重大な事件に発展する可能性があります。
今回、個人情報が流出した個人会員に対して総額数百億円もの賠償予算を充てられるのは大企業だからこそできたわけで、中小企業なら木っ端微塵ですね。

最近の顧客データは複雑になり、連絡先だけでなく顧客の志向やさまざまなスコア、すなわち優劣が判断できるような内容もあります。
顧客の好みだけでなく、学力や健康状態などの情報などがひとたび一人歩きしたら大変なことになります。
実際、遺伝子情報までデータ化される時代が来てしまいそうですからね・・・

新しいことに対する規制は成長を阻害する可能性もありますが、ルールが決まっていない分野はやりたい放題になる危険性があり、難しいところです。

でも結局はすべて人間が行うことですから、しっかりとした倫理観があれば解決への道は探せるはずです。

私どもも個人データを扱う企業として、プライバシーマークを取得済みではありますが、社員の倫理教育を高く維持し、さらなる保護対策を立てて、皆さまの大切な情報を守っていきたいと考えています。


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