2011年3月28日月曜日

May I Help You

税理士・公認会計士の転職相談、求人・採用支援ならREX

大きな災害によって日本全国が他者への思いやりを意識するこの
頃、あらためて相手の立場に立つことの重要さを再認識しています。

例えばですが、
一人で歩くことが難しくなった父が使うためのレンタルの電動式車
椅子を、まずは私自身で操作してみた体験をお話します。

父の住むマンション玄関からエレベーターを使い1Fに降り、外を走
らせてみたところ、右手の操作バーで車椅子を前後左右に動かし、
スピードも何段階かで調整出来ますから、ちょっとした乗り物感覚で
中々面白いのですが、いろいろと問題も見つかりました。

まず、体を使って車輪を動かすわけではないので、前方からの風がか
なり冷たく感じることと、操作中に前方をガードするものがないため、
足は常に衝突の危険にさらされていること。そしてやはり段差は予想
以上に前後に傾くなど・・・。
父一人で出掛けてもらうには、まだ不安がありましたが、介添え者が
寒くなくてもひざ掛けや帽子を用意すること、スピードはかなりゆっ
くりで、エレベーターなど狭いところは障害物など前方に注意するなど
気がつくことが多くありました。

我々健常者は不自由な状態にある方の立場で行動することに慣れては
いません。
不自由な状況にある方達の立場で考えることも簡単ではありません。
大災害は別にして、思いやりとか善意と考え行動しても、本当に
喜んでもらえるのか確信は持てません。他者への尊重と自律の阻害に
なってしまうケースもあるでしょう。

他者への施しは、その時々の距離感がとても難しいものだと感じます。

私たちのような転職支援をしているコンサルタントも、転職希望者
との距離感が都度変わりますから、常に相手の方が何を考えるか察知
しなくては、適切なサービス提供が出来ません。

言葉、電話、メールでの1対1のコミュニケーションも、TPOに応じて
使い分けするのがマナーと言われます。

最近のSNSなど特にフェイスブックなど実名での情報発信は、自分の
社会的立場をわきまえて責任を持って発言しなければトラブルの元
です。

コミュニケーション力が大切と一口に言っても、本当に出来ている
人は多くは無いでしょう。

皆、毎日、色々な事象に触れ、対人を勉強しているのです。
自分だけじゃありません。そう、誰でも。(ACっぽく)

こちらから心を開くのが一番でしょう。

「May I Help You ?」 が自然に言えればいいですね。

それにしても、電動式車椅子は30Kg近くあり、車に乗せるには一苦労
です。慢性の腰痛も鍛えて直さないと・・・・