2013年1月8日火曜日

「Think(考えよう)」

新年あけましておめでとうございます。

正月は駅伝やサッカーを観戦してそこに至るドラマに感動しました。また正月番組では今売れているお笑い芸人が誰なのかを知り、どちらも1年の中で栄枯盛衰がある世界なのだなと考えたりしました。

我々ビジネスマンもこの1年の中では悲喜こもごもあるかと思いますが、目標を定めて真剣勝負することで将来が見えてくるのでしょう。

さて、政権交代でインフレ・円安誘導政策を目指す“アベノミクス政策”とその期待が株価と為替の数字に表れています。

デフレ・円高からの脱却は大企業の復活など景気に不可欠のようですが、少子高齢化やボーダーレス経済対応の遅れなど、
構造的な将来不安は払しょくできていません。 上げ潮ムードを歓迎しつつも一時的な円高・株高ではと心配です。

実際、正社員の平均年収がこの3年で454万円から422万円と減少しています。(日経新聞より)
賃金上昇と雇用機会の増大で物価が上がるならまだしも、賃金は上がらずに物価だけ上がったら本も子もありませんね。

大企業はもはや世界と戦っていますから、円安株高になったからといって一度下げた賃金をそう簡単に上げるとは思えません。
中小企業も人材採用の意欲が高くなり、売り手市場にならないと賃金の上昇には至らないのではと思います。

雇用と賃金をもっと考えてほしい・・・

IBM社のスローガンが“THINK(考えろ)”であるように、変化しつつ生き延びている企業は常に考えています。
個人のキャリア構築も同じで、世の中が何を求めているのかを注意深く考えて実行に移すべきでしょう。

日本は将来大変だぞという事実認識はもちろん、事実を述べるだけの評論家社員は必要とされない時代です。結果を出す人材、変革を起こせる人材、組織を活性化する人材に価値が置かれています。

残念ながら、知識を蓄えることに重点を置いた日本の教育は、事実を基に自分の考えを人に分かりやすく伝えることが出来る人材を創ってきませんでした。

求められる人材の尺度が明らかに変わりつつあります。
知識(過去)以上に思考(未来)が大事なのです。

長期に安定した環境で仕事をしていきたいというのは、誰もが望むことですが、組織の長期安定は絶え間ない変革の積み重ねがあってこそ。

お笑いタレント達だって、売れるまでキャラを何度も変えた後、タイミングを掴みブレイクしています。成功の秘訣は、考えることとタイミングを外さないことではないかと。結果を出すのは簡単ではありませんが、それを求めないと人生ゲームに参加すらできません。

自戒を含め、常に考えイノベーションを意識した年にしていきたいと思います。

2013年が皆様にとりまして希望の持てる明るい年になりますよう心からお祈りしています。
本年も何卒宜しくお願いいたします。



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