2008年11月4日火曜日

大統領誕生

アメリカ大統領選挙は、いよいよ日本時間の11月5日に結末を迎える。
オバマかマケインか。第44代の米国大統領誕生の瞬間である。

しかし、予備選も含めた選挙活動期間の長いこと長いこと。
さすが民主主義国家と思いたいが、大統領選挙活動全体では
5億ドル(500億円)もの莫大な経費がかかっている事を考えると
「リッチな、いかにもアメリカ的大行事」としか言いようが無い。
これも景気の押し上げ策なのだろうか・・・

アメリカ人は本当にリッチなのかといえば、実際は借金に依存している。
国民の多くは住宅ローンやクレジットカードの残債で資産がマイナスだ
という。今回の金融引き締めで国民は益々ピンチだ。選挙という祭の後
の現実は恐ろしい。新大統領がどのような手腕を発揮して経済を立て
直すのか注目したい。ただしアメリカ政府は打つ手が早いので、楽観的
希望であるが、意外に早期回復が期待できるかもしれない。

さて、冬将軍到来を前に日本の景気はどうなるのか。
クリスマス商戦も近づいて来るが、日本人はこんな時に財布の紐を堅く
するから小売業界も戦々恐々としているだろう。早めに寒くなれば冬物
が売れて安堵するのだが、消費者は賢いからバーゲンにならないと
手を出さないかもしれない。そんなご時世である。

不景気の中、旅行業界では『安近短』がキーワードだというが、外食・食
品産業では『安安安』とか『AAA』(安い 安全 安心)だろうか。グローバル
経済が生んだ食品安全問題はまだまだ先がありそうだ。

消費する国と生産する国。
結局、世界の経済がグローバル化したことで、どこかで起こった出来事
は必ずこちら側の身にも波及するという時代になったのだ。世の中で
起こっている事象から何を学び、準備するかが大切だ。

マスではスケールメリットに勝ち目はない。ベンチャーとしてはニッチで
ハイタッチなサービスを追及するのみである。今は沢山売る事よりも、
丁寧に顧客の信頼を積み上げておきたい。顧客の成長と共に歩める
ビジネスを目指していこう。

“大統領のように働き、王様のように遊ぶ。” そんな理想を描きつつ。


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