2010年5月10日月曜日

チームの勝利が一番

自分の数字には無頓着。

それを振り返ると前へ向かう邪魔になるような気がする”

LAエンゼルスの松井選手が日米通算1500打点を挙げた時の

コメントを聞いて思ったのですが、偉大な業績を成し遂げた人

にとって、それ以上の目標を設定することは容易ではない。

だからこそ1試合1試合勝つことに集中し、そのための準備を

日々していくことが、松井選手にとって平常心を保って長くプ

レーをする秘訣なのだろうと思ったわけです。

”個人の記録にはそれほどの拘りは無い。チームの勝利が一番”

松井選手が偉業達成時に語ってきたフレーズです。

よく松井選手とイチロー選手を比較されることがありますが、

二人が居たチーム事情によって、その後野球人としての考え方も

違ってきたのかも知れません。

つまり、松井は常勝を義務付けられたチームで、勝つ為に打点を

あげることを当然の使命とされる主砲であり続けたこと。

一方のイチローは残念ながら優勝と縁が薄いチームで、イチロー

個人の華麗なパフォーマンスを楽しみに来てくれるファンのため

結果を出し、打率に一喜一憂しない安打数という減らない記録

が積み重ねられてきたという環境の違いがあったと思います。

企業活動においても、営業マンが大きな受注や年次の目標を

達成したりすると、ちょっと一息つきたい、休みたいと思って

しまう場合は多いですし、1番を獲ったが故、本当の実力とのギャ

ップに悩む人もいるのです。やはり断続的な努力をしていないと

ハイパフォーマンスを続けることは出来ません。

NO.1を獲った者の宿命は、NO.1を続けることの苦しさを背負う

ことですが、そこから解放されるには、眼の前にいる顧客の

HAPPYにさらに貢献し続けるというシンプルな考えになるこ

とだと思います。

我々企業人も、過去の多少の栄光を振り返るより、未来を建設的

に創っていく事に意識を集中していくべきでしょう。それだけ時

代の変化は大きく、過去の成功体験が通用しなくなっています。

自らの居場所を輝かしいものにするには、自己研鑽に努め、

やはりチームが勝つことに貢献するしかないのだと思います。




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