2011年7月12日火曜日

経営支援と保険

税理士・公認会計士の転職相談、求人・採用支援ならREX

先日、会計人組織の勉強会で「最新・保険の活用戦略と税務」と題したの
講演と、パネルディスカッションがありました。

先だって同テーマで出版された月刊税理の6月臨時増刊に執筆した税理士・
会計士の先生方に交じって、私も執筆者の一人としてパネリストに
加わらせていただいたわけです。

餅は餅屋とはよく言ったもので、どの立ち位置から保険ビジネスに
関わっているかによって、その問題意識が様々であることがよくわかりました。

保険会社に対して年100回もセミナーを行う、この分野ではオーソリティーの
税理士先生がコーディネーターとなり、パネルディスカッションが始まりました。

保険税務に詳しくその方面の書籍を沢山書いていらっしゃる先生等は税務の
法令・制度面からアプローチし、
富裕層の資産管理を専門にする先生は保険を資産保全の有効な手段として捉え、
企業再建支援が専門の先生も保険が遺族の心を少しでも癒すために役立つこと
を体験から語っていました。
また保険情報サイトを運営する税理士の先生なども、独自のビジネスモデルを
築いていらっしゃるようでした。

私は長年の保険営業経験から、顧客に対しては単に保険のメリットを勧める
というアプローチをするのではなく、相談の依頼が来るような日頃からの
情報提供や顧客の将来設計を知ることが大事ではないかというような趣旨
でお話させていただきました。

つまり、保険は恒常的に考えているものではないけれど、何か周りでリスク
の芽に触れた時、その必要性を痛感して行動に移すという、潜在化した
ニーズを持つ商品です。

リスクを感じた時、誰に相談するのか。
それは常に顧客あるいは経営者に寄り添っている支援者すなわち顧問税理士
が第一候補になりえるはずです。

是非そうなって欲しいと思います。

保険は完璧ではないけれど、事業承継や相続の他、将来に対する備えに
は十分有効です。時に保険加入は高度な経営判断を伴う事があります。

さりとて、保険を人にお勧めするのは難しいことです。
相手の状況を理解して、その状況に応じた適切なアドバイスが必要ですから、
相手にストレスを与えず、自らもその仕事に満足感を得るアドバイザーに
なるにはメンタル面のトレーニングも必要です。

顧客へのアプローチから保険締結までには、関わる人達の人間性が如実
に表出することもあり、怖さもあり面白さもあります。

保険には誤解が沢山あります。

いろいろな立場で考え方も違うとは思いますが、将来のリスクを回避もしく
は軽減できる「保険」に対して目をつむっていては、財務戦略や経営
支援に背をそむけることにならないでしょうか?

保険は人や企業が安心して営むために必要なものだと思います。


一方、人材の採用もある意味、将来に対する備えです。

私どもREXアドバイザーズも組織の将来の発展をイメージして人材紹介
を行っています。