2012年4月9日月曜日

グローバル化に備える

ニュース番組を見ていて、隣国の大国とのビジネス感覚の違いを
改めて感じました。

そこには、日本人ミュージシャンの楽曲をほぼ盗作して現地で
ヒットさせ、悪びれもせずインタビューに答える姿がありました。

また、日本で一般化した商標を3万円程度で先願登録して、100倍
もの高値で売買する商法がまかり通っています。

商習慣の違いという点では、
ECサイトなどで、ネット上で知った一般消費者が直接お店と価格の
交渉をしてしまい、売買決済が成り立たないという話も聞きました。

日本人の常識からすると唖然とする行動の数々なのですが、その常識
自体が違うのですから、良いとか悪いとかの議論から入ると先に進め
ません。

伸びている国とはいえ、隣人とのお付き合いは大変難しいようです。

国民性や商習慣の大きな違いを認識してビジネスモデルを構築しない
と、コンテンツの著作権や商標権などの法務的対策はもちろん、日本
は常識のビジネスモデルが全く成り立たない事態に陥ります。

つまり海外関連のビジネスをするには、リスクを把握して十分な準備
をする必要があるということなのでしょう。

一方で、サービスの質やビジネスの透明性など、その信頼性に関して
言えば、日本は世界中で最も誠実な国な一つと自信を持って言えるの
ではないでしょうか。

グローバル化とは海外に出て行くことばかりでなく、日本の良さを知り、
海外とどうお付き合いをするか見定めることはもちろんのこと、
言語や商習慣の違いで決して外国人にマネができない分野で消費者の
需要に応えることなのだと感じます。

税務・会計分野についても求人依頼の方向が2つの潮流に分かれます。

一つは外資企業への対応及び海外展開する企業へのサポート。
そしてもうひとつが、日本の税制・税務当局を熟知して日本人を対象に
する税務アドバイザリー(相続税、事業承継など)も、将来性がある
分野なのだと思われます。

隣国にマネされないビジネス、そして国際的な価格競争に陥りにくい
ビジネス。

探せばまだあると思います。


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